バイオ植木カン[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『バイオ植木カン』に一枚の桜の葉を入れ、木のサイズを決め、再生ボタンを押すと、「ブーン」とうなり、しばらくすると、「チーン」となって成長した木になる。シーズンダイヤルを春にすると「パッ」と満開の桜の木になる。

 

【使用目的】 のび太は窓の外を見ながら、「今年もついにお花見しなかった。こうして、むなしく月日は流れていくのだなあ…」とセンチメンタルになっていた。のび太が花見の話をドラえもんにすると、「バイオ植木カン」を出してくれた。

 

【使用結果】 ドラえもんがごちそうを準備している間に、のび太はしずちゃんを迎えに行った。しずちゃんも交えて、カラオケで盛り上がることになった。最初ドラえもんが歌ったが、のび太からオンチだなあといわれた。

 

しずちゃんは最初、「わたしへただから、はずかしいわ…」と遠慮していたが、マイクをにぎると、気に入って何曲も歌うことになった。夢中でうたっていたから、のどがかわいたと訴えると、ドラえもんは「バイオ植木カン」で成長させたもぎたてのミニサイズのヤシの実をだして、みんなで「チュー チュー」楽しく飲むことができた。

 

さらに、世界中からフルーツの遺伝子を集めて、まるで植物園みたいなものを部屋に作った。トウモロコシやしずちゃんの大好きなサツマイモ、ミニ赤マツを外へ出し、ダイヤルを原寸大にあわせて、実物大のマッタケを作ることに成功した。花見をしながらフルーツの盛り合わせやマッタケなども楽しく食べることができた。

 

ジャイアンとスネ夫はカラオケの音やマッタケのいいにおいをかぎつけて、野比家にやってきた。のび太はふたりを入れたくなかったが、ドラえもんから「いいじゃないか、つまらないことにいつまでもこだわらないで」と言われたので、この花見に加わってもらった。

 

ジャイアンは「マッタケうまい! ドラえもんえらい!」、スネ夫も「さすがドラえもん、やることがちがう」とほめまくっていた。ジャイアンがカラオケに気づき、「ボゲ~」と歌い出した。

 

帰ってきたママが「二階でさわいじゃいけません!!」と怒鳴ったので、キャンセルボタンを押して花見パーティを終えることにした。

 

スネ夫は「バイオ植木カン」を借り、「うちの庭は広いんだからミニサイズなんてけちくさいことしないの」、ジャイアンも「そうとも、二、三倍とか、でっかくいこうぜ」となった。ドラえもんとのび太が見学に行くと、スネ夫は「ジャングルになった。助けて!!」と悲鳴を上げていた。         

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