空まです通しフレーム[★★]
[初出誌] 『空まです通しフレーム』、「小学四年生」1991年1月号、10頁、70コマ
[大全集] 『空まです通しフレーム』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 17」2012年2月29日 初版第1刷発行、10頁、70コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] 十五階マンション(バベル・トップ)に住んでいる転校生が倉井くんに「気にいらないことがあるならいってくれ、あやまるから」と頼んでも、けんもほろろに「うるさいな! ほっといてくれよ!!」と扱われるばかりであった。のび太が転校生に理由を聞いても、「ぼくにもさっぱりわからない」とのことである。
雪が降りそうな寒い日であったが、ドラえもんは『空まです通しフレーム』を使って、庭で温かいと言いながら、落ち葉掃除をしていた。これを使うと、厚い空気の層、雲、煙に関係なく、宇宙まです通しになる。太陽の光もこのフレームを通してふりそそぐので、冬でもポカポカと温かくなる。
家の中で使うと、明るくてしかもポカポカと春の野原みたいになる。買い物中に、携帯用のフレームを使っていると、しずちゃんから「グアムやハワイへ行かなくても、甲らぼしができるかしら」と尋ねられたので、のび太は本物の日光だからできると答えている。
そして、しずちゃんにそのフレームを進呈している。土管のある広場において、そのフレームの素材で携帯用フレームを作って、全部与えるとみんなから大喜びされた。家へ帰ると、倉井くんが空き地に落ちていた買い物かごを野比家に届けてくれていたので、倉井くんの家へお礼に行くことになった。
マンションが目の前に建ったので、倉井くんの家は日なたぼっこができなくなり、曇りの日には電灯をつけないと本も読めない状態になっていた。野比家に残っていたフレームを付けると、明るくてしかも温かくなった。翌朝、おねしょをしたのび太は小さいのでいいから、フレームがないかとドラえもんにお願いしていた。
[S1741・M01076・049101]