そっくりペットフード[★★★]

[初出誌] 『そっくりペットフード』、「小学四年生」199010月号、10頁、72コマ

[単行本]  『そっくりペットフード』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第6巻」2014126日 初版第1刷発行、10頁、72コマ

[大全集] 『そっくりペットフード』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 172012229日 初版第1刷発行、10頁、72コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] 未来の世界のチラシに『そっくりペットフード』の宣伝が出ていた。しかし、ドラえもんは「動物に食べさせると、食べさせた人そっくりの顔になる」ペットフードなど、くだらんと言ってゴミかごに捨ててしまった。

 

  のび太はおもしろいと思って、宣伝のチラシをカゴから拾い出して、タイムメールで注文すると、アッという間に現物が届いた。

 

 早速、しずちゃんのよく逃げるカナリヤのピーちゃんに食べさせると、ピーちゃんの顔はしずちゃんそっくりになった。気持ち悪いから、しずちゃんが元に戻してと頼んでいるときに、鳥かごが倒れて、逃げ出してしまった。

 

  逃げた鳥を探していると、スネ夫に会った。スネ夫は池の鯉を人面魚にしたいので、餌を譲ってもらっていた。餌を与えると池の鯉はスネ夫顔の人面魚になったので、急いで、テレビ局に電話を入れている。

 

 家では、ドラえもんがペットフードのセールスマンから、ペットフードの代金を請求された。心配になって、「タケコプター」でのび太を探しに行き、ウロウロしているのび太からそのフードの箱を取り上げた。

 

  のび太はしずちゃんから、カナリヤを元にもどせと言われていたので、それを想定して、ドラえもんは『復元フード』を準備していた。

 

 カナリヤを「タケコプター」で探しに行く時、ドラえもんの取り上げたペットフードの箱が開いていた。しかし、ドラえもんは飛行中、ペットフードをポロポロとこぼしていることに全く気づかなかった。

 

  その餌を食べた、野良犬、ジャイアン、野良猫のクロはすべてドラえもんの顔になっていた。ドラえもんは空中を飛んでいるピーちゃんを昆虫網で捕獲し、復元フードを与えて、カナリヤ顔のピーちゃんに戻すことができた。

 

 スネ夫は玄関前で、テレビや新聞の取材をワクワクして待っていたけれども、一社も現れませんでした。『テレビ夕日』のスタッフは人間でも動物でもない変な顔の犬、ネコ、カラス、ゴキブリ取材に飛び回っていた。

 

  テレビは動物園で変面ゾウ、ワニ、ゴリラなどの出現に、大騒ぎであると報道していた。テレビを見ながら、ドラえもんとのび太は「きみのせいだ!! 自分がばらまいたくせに!!」と口論していた。

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