身がわりテレビ[★★]
[初出誌] 『身代わりテレビ』、「小学四年生」1990年7月号、10頁、75コマ
[単行本] 『身がわりテレビ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第2巻」2005年8月25日 初版第1刷発行、10頁、75コマ
[大全集] 『身がわりテレビ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 17」2012年2月29日 初版第1刷発行、10頁、75コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] スネ夫とジャイアンに泳ぎに行くことを拒否されたけれども、しずちゃんの意地悪言うならわたしも行きませんとのひと言で、のび太は夏休みにスネ夫の四丈半島の別荘に行けることになった。しかし、夏休みになると、のび太は四十度の熱を出して行けなくなった。
ドラえもんはしずちゃんに頼んで、ひみつ道具である『身代わりテレビA』を持って行ってもらった。熱を出して休んでいるのび太がもう一つのひみつ道具である『身代わりテレビB』をかぶると、別荘に着いたみんなをテレビで見ることができた。
しずちゃんが「テレビA」を砂浜に置いて、みんなと楽しそうに遊んでいる姿を見て、のび太も海に行きたくなった。「テレビB」のボタンを押すと、砂浜の「テレビA」にのび太の第二の体が移動し、泳ごうとして海に飛び込むと、「ブク ブク」と沈み出した。
「テレビB」ののび太は溺れる、助けてと大騒ぎになったが、ドラえもんから「おぼれるわけないだろ、ここにいるのに」と注意されたので、その通りだと思った。
「テレビB」の真ん中のボタンを押すと、「テレビA」ののび太は超伝導推進で泳ぐごとができ、小島まで競争しているしずちゃんを補助して、モーターボートのような速さで泳がせることができた。あまりの速さにスネ夫もジャイアンもびっくりしていた。
スネ夫のパパとママが急用で帰ったので、三人が別荘で過ごすことになった。ジャイアンがスネ夫の電子ゲームを横取りしたので、スネ夫は宿題を始め出した。ジャイアンは気分をこわすなと言いながら、特別サービスだと言って、リサイタルを開催し出した。
「テレビB」でそうした状況を見ていたのび太は「ボゲ~」という声を聞いて、「バタ」とぶっ倒れてしまった。ジャイアンのかあちゃんが買い物の途中、野比家の玄関前で、のび太のカゼの具合を聞いていたので、かあちゃんに「テレビB」をかぶってもらい、四丈半島のジャイアンを見てもらった。
かあちゃんが「タケシ、わがままいって、みんなにめいわくかけたら、しょうちしないよ!!」と怒鳴ってくれたので、リサイタルは即時に中止になった。
[S1736・B0204・049007]