ラジ難チュー難の相？[★★]
[初出誌] 『品物運勢鏡』、「小学四年生」1990年5月号、10頁、76コマ
[単行本] 『ラジ難チュー難の相？』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第43巻」1992年1月25日 初版第1刷発行、10頁、76コマ
[大全集] 『ラジ難チュー難の相？』、「藤子・Ｆ・不二雄大全集 ドラえもん 17」2012年2月29日 初版第1刷発行、10頁、76コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『品物運勢鏡』が『ラジ難チュー難の相？』に変更
[梗概] 出木杉としずちゃんが「いい天気だから公園にスケッチにいかない？ いいわね、いきましょう」といった会話を交わしていた。のび太は「ぼくも！！ すぐいくからまってて」と名乗り出ると、しずちゃんから「いいけど、またこないだみたいに、約束しといてすっぱかすんじゃないの？」と釘を刺されてしまった。
家に帰ると、ママからいつものように「宿題をすませるまで、でかけちゃだめよ」と指示された。ドラえもんは「だいじょうぶだよ、もうすぐでかけるらしいから」と告げたが、ママの洋服の選択に時間がかかり、のび太が「はやくしないと、しずちゃんにおこられる～」と喚いたので、ひみつ道具『品物運勢鏡』を取り出した。
その服には水難の相がでているので、ママはそっちを着ていったほうがいいとアドバイスをした。ママはまったく信用しないで。その服をきて出掛けると、ホースで水をまいていた人の手元がくるって、ジャーッと水を浴びてしまった。この鏡は人間以外の品物の運勢を占う道具である。
ママの付けていたイヤリングには金運の相がでていた。出掛けようとしたら、耳から「ポトン コロ コロ」と落ちてしまった。ママはイヤリングとこないだなくした五百円玉をいっしょに見つけることができた。
のび太が出掛けるときにこの鏡でチェックしてもらうと、くつ下に犬運の相、服にジャイ難の相、めがねにスネ難の相、ズボンにチュー難の相がでていた。のび太が「いいかげんにしろ」と腹を立てていると、しずちゃんから「のび太さん？ 悪いけど先に公園へいってるわ」と､電話連絡があった。
のび太はタケコプターで行けば、スネ夫もネズミも関係ないと出掛けようとしたら、タケコプターにはラジ難の相があると言われてしまった。
「あんなのにつきあってたら、いつまでたってもでられない」ので、思いきって出ると、親子げんかで父親の投げたラジカセがのび太を「ガツン」と直撃し、大地に落ちてメガネを探していたら、スネ夫に「バリ」と踏まれてしまった。
公園でしずちゃんを探して､疲れてベンチに座ると、「グニャ」とズボンでチューインガムを踏んづけてしまった。しずちゃんと出木杉が写生しているところへ走っていくと、犬のうんこを踏んで靴下が汚れてしまった。
[S1734・A4314・049005]