まわりのお天気集めよう[★★]
[初出誌] 『気候集中装置』、「小学四年生」1990年2月号、10頁、60コマ
[単行本] 『まわりのお天気集めよう』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第43巻」1992年1月25日 初版第1刷発行、11頁、67コマ
[大全集] 『まわりのお天気集めよう』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 17」2012年2月29日 初版第1刷発行、11頁、67コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『気候集中装置』が『まわりのお天気集めよう』に変更
「くそつ手ごわい保安官だ」コマ挿入[169(7)]
「あっ、ずつい!!」、「うしろへまわる気だな」コマ挿入[169(8)]
「洗たく物は?」、「またほしたの、雨がやんだから」コマ挿入[172(2)]
「じゃ、日光を強くしようコマ挿入[172(4)]」
「みんなに教えてこよう」、「明日楽しみにって」コマ挿入[173(7)]
「とかさないとでられない」コマ挿入[174(6)]
「シュー シュー」コマ挿入[175(1)]
[梗概] テレビで興味ある決闘場面を見ていたら、電話が「リリリン リリリン」と鳴り出したが、二人が出たがらないので、のび太の提案によってジャンケンをすることになった。
ドラえもんがこの作戦に引っかかったことに気づいても後の祭りであった。電話に出ると、雨が降り出したから、洗濯物大急ぎでとりこんで。それから駅までカサを持ってきてという用件であった。
テレビの決闘が終わっちゃうので、ドラえもんはひみつ道具を使って、雨をうまく処理して、決闘の最後まで見て、「やったー! やはり、正義は勝ったのだ」と大喜びしていた。
のび太ははげしく雨がふり、洗濯物が心配であったが、ママから電話で「雨がやんだから、おむかえいいわ」と連絡が入った。庭に出てみると、庭の一部だけが土砂降りで、ほかは晴れていた。
ドラえもんはひみつ道具『気象集中装置』を使って、一キロ四方のお天気を、ホースでかこんだ中にまとめたため、こうした現象となった。帰ってきたママが、干された洗濯物を見て、冬の日差しは弱いのでちっとも乾いていないと嘆いていた。すると、ドラえもんは百メートル四方の日差しを集め、洗濯物を乾して、ママに感謝された。
テレビの天気予報で、今夜は雪が降るでしょう。でも朝までには消えるでしょうと報道していた。しかし、うちの庭に雪を集めるため、ホースで敷地を全部かこむことにした。ジャイアンやスネ夫にうちだけが大雪なんだと話すと、大笑いされてしまった。つぎの朝、雪は屋根の高さまで積もっていた。
早速、屋上にゲレンデを作り、中には部屋をたくさん作って、雪の殿堂にみんなを招待して楽しく遊ぶことができた。
スネ夫とジャイアンがやってきて、「べつに、ぼくらだけ呼ばれなかったから、おこってるわけじゃない。そう、そんなことじゃないんだ。ぼくの家のほうが、はるかに広いんだから、こっちへふらせれば、みんなのためになるぞ。早く雪が降ればいいなあ。今夜からずーっと装置をしかけとけ」といって帰っていった。
つぎの朝、スネ夫は屋上でうちだけ大洪水だ。助けて~」と叫んでいた。
[S1718・A4307・049002]