「影ぶんちん」と「影実体化液」[★★]

[初出誌] 『「影ぶんちん」と「影実体化液」』、「小学四年生」19891月号、10頁、68コマ

[大全集] 『「影ぶんちん」と「影実体化液」』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1620111127日 初版第1刷発行、10頁、68コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] スネ夫はどこにも売ってない、いとこの作ってくれたライト兄弟型の飛行機をコントローラーで飛ばしていた。貸してくれそうもないので、ドラえもんに相談すると『「影ぶんちん」と「影実体化液」』を取り出してくれた。

 

 クラシックプレーン・タイプのラジコン機の影の上にぶんちんを置き、この影に実体化液をかけると、真っ黒の新しいラジコン機が出来上がる。さらに、スネ夫のコントローラーを同じような過程で作っていた。

 

 のび太がこの機を操縦しても、フラフラと危なげな飛び方しかできない。木にぶつかりそうになっても、影法師だから木に衝突しないで、突き抜けることができた。ジャイアンがスネ夫から借りて操縦していると、同じ型の飛行機を執拗に追い掛けてきた。

 

 あまりにもしつこいので、のび太が黒い飛行機に家の壁を突き抜けさせると、ジャイアン操縦するラジコン機は家の窓に激突してしまった。のび太はいつものようにひどいことをする奴だと思っていると、スネ夫が号泣しながら来たので、スネ夫の影法師を作って、その影に無事飛行機を回収させることに成功した。

 

 スネ夫はこの道具を使って、ジャイアンの影法師を作り、バットで「ボカボカ」殴りつけた。影法師が逃げ出したので、追い掛けたが姿を見失ってしまった。本物のジャイアンは頭がガンガンして、よろめいてドブに「ドッブーン」と落ちてしまった。

 

 そこへバットを持って追い掛けてきたスネ夫が「ウ~」とうなる影法師のようなジャイアンに殴りかかろうとすると、バットを奪われ、逆に追われる立場になってしまった。

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