顔か力かIQか[★★]
[初出誌] 『いいとこ選たくしボード』、「小学四年生」1988年12月号、10頁、70コマ
[単行本] 『顔か力かIQか』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第40巻」1990年1月25日 初版第1刷発行、10頁、70コマ
[大全集] 『顔か力かIQか』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 16」2011年11月27日 初版第1刷発行、10頁、70コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『いいとこ選たくしボード』が『顔か力かIQか』に変更
「のび太が変相して、お前をからかった!?」が「のび太が変装してお前をからかった!?」に変更[601(4)]
[梗概] のび太「いっしょに宿題しよう。わからないとこ教えっこして…」、しずちゃん「きょうの宿題は特別むずかしそうだから、わたしにもわからないわ」、しずちゃん「宿題わからないところが…」、出木杉「これからサッカーするんだ。夕方に帰るから、そのころおいで、じゃあ、あとでねー」となった。
のび太がドラえもんに「世の中、不公平だ!!」と訴えると、ひみつ道具『いいとこ選択しボード』を出してくれた。
このボードは三つのボタン、体力指数(P)、かっこよさ指数(L)、知能指数(IQ)で構成されている。どれかをあげると、その分だけどれかがさがるようになっている。のび太はIQを普通にして、うんとかっこよくなった。
走ると息が切れ、ノートが重い…。パワーが極端に落ちていた。しずちゃんに会うと「どなた?」、「のび太だよ、ほら!」、「ウッソー! のび太さんの顔はもっとおもしろい顔よ」と言われ、「ガックリ」してしまった。
野良犬のクロに追われたとき、ジャイ子が石を投げて、のび太は窮地を脱することができた。ジャイ子にジッと見つめられ、名前を聞かれ、その上、フレンドになってほしいと頼まれた。のび太が「さよなら!!」と言って逃げるとき、野比のび太と名前を書いたノートを落としてしまった。
ジャイアンはジャイ子から「のび太が変装して、おまえをからかった!?」と聞かされ、「ゆるせねえ!! みんなでのび太をつかまえろ。非常線をはるんだ!!」と命令していた。その頃のび太はノートを落としたこと気づき、あちこちを探し回っていた。スネ夫らに見つかり、追いかけられてドカンのある広場までやってきた。
ジャイアンが「やい、のび太!! よくもジャイ子を泣かしたな!!」と糾弾しだしたので、のび太は「ごかいだよ! そのノートかえしてよ!」訴えても、「だまれ!! かくごしろ!!」と怒鳴られ、みんなに追いかけられたので、「顔も頭もどうでもいい!! パワー全開!!」にボードを変更した。「ドカ ボカ バカ」となり、のび太は全員を蹴散らすことができた。
夜になっても帰ってこないので、しずちゃんの家に行ったけれども、きてないという返事であった。ドラえもんが「おーい、のび太やーい」と叫んでいるかたわらを、普段とはまったく異なった顔をしたのび太が「ここはどこ? ぼくはだれ?」とさまよっていた。
[S1672・A4006・048812]