またまた先生がくる[★★]
[初出誌] 『セットメーカー』、「小学四年生」1988年9月号、10頁、64コマ
[単行本] 『またまた先生がくる』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第40巻」1990年1月25日 初版第1刷発行、10頁、64コマ
[大全集] 『またまた先生がくる』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 16」2011年11月27日 初版第1刷発行、10頁、64コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『セットメーカー』が『またまた先生がくる』に変更
[梗概] しずちゃんは白雪姫やシンデレラがでてきそうなお城が、今ドイツではホテルになっていて、だれでも泊まれるというので、一度でいいから、行ってみたいとのび太に話していた。
その話をドラえもんに話すと、「できもしないこと、無責任にひきうけて…。ホテル代はだれがはらうの? 小学生の女の子をひとりでとめてくれると思う?」と詰問されてしまった。
電話で先生が家庭訪問をするとママに連絡してきた。こないだ、『ゆうどう足あとスタンプ』でごまかしたばかりであったので、ドラえもんにも急にいいアイディアはなかなか浮かんでこなかった。
のび太が先生に「あ、あのですね、ママが急用でるすに…」と話しても、「だまれ!! きょうこそはなにがなんでも、きみの家へいくぞ!!」と言い張ったので、ドラえもんはひみつ道具『セットメーカー』を使って、てきとうな場所に野比家とそっくりに家を建てている。
うらから見るとにせものだってことがばれちゃうので、玄関から廊下を通って居間までの部分をしっかりと作った。先生も「うむ、まちがいない。お母さんが帰られるまでまたせていただく!!」となった。
「そのうちあきらめると思うけど…、先生はとうぶん帰らないだろう」と思って、このセットを使ってうら山にお城を作ることにした。しずちゃんをお城に招待すると、バルコニーからのながめを見たいと言い出したので、外の景色を忘れていたので、霧のホリゾントに景色を映すことにした。
しずちゃんは「森と湖にかこまれて…。今にもカッコーの声が聞こえてきそう」とご満悦であった。のび太がドラえもんにジュースやケーキを持ってきてほしいと頼んだので、ドラえもんは「ドタ バタ」しながら懸命に運んでいた。
のび太はドラえもんに「うっかりしてたけど、先生にもお茶ぐらい出しといてい」と頼まれたので、「人をなんだと思ってんだろ」と「ドタ バタ」運んでいたらママに見つかってしまった。
のび太が「ドラえもーん。しずちゃんが湖で、ボートにのりたいというんだよ」と言いながら、探しても見つからないので、タケコプターを使って探したら、先生とママにつかまって、冷や汗を垂らしてお茶のお盆をもって立っているドラえもんを発見することになった。
[S1669・A4002・048809]