入りこみミラーⅡ[★★]

[初出誌] 『入りこみミラーⅡ』、「小学四年生」19886月号、10頁、62コマ

[大全集] 『入りこみミラーⅡ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1620111127日 初版第1刷発行、10頁、62コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] のび太は電話でスネ夫の家に呼び出されたので、行ってみると、スネ夫は庭でポルシェを運転していた。スネ夫は、ポルシェは超高級車であると自慢したあと、十八歳になったらすぐ免許を取り、ジャイアンやしずちゃんを乗せてやると約束していた。

 

 のび太は鏡の中の世界では、車の免許なしに運転できることを知っていたので、強引に頼むとドラえもんは渋々『入りこみミラーⅡ』を取り出してくれた。ミラーⅡは前のミラーと違って、「こっちの世界で何かあれば、あっちの世界にも、えいきょうする」ひみつ道具である。

 

 のび太は鏡の中の世界で、『へたくそ用練習カー』を使って、ドラえもんから、エンジンキー、ギヤー、ブレーキ、アクセルの機能を学習していた。のび太が車を運転すると、電柱に「ガツン」、ブロック塀を「ガリ ガリガリ」と擦ったりしまくった。細い道での練習は危険なので、土管のある広場で安全な運転練習を繰り返していた。

 

 ある程度運転できるようになったので、しずちゃんを呼びに行って、ミラーから入ろうとしているところをジャイアンやスネ夫に見つかってしまった。ジャイアンに車を取り上げられそうになったが、辛うじて車で逃げ切ることができた。

 

 スネ夫が「鏡の中のぼくんちにも、ポルシェがあるはずだから」といって、ポルシェを見つけ出し、すごいスピードで運転すると、「ガッシャーン」と激突して、大破してしまった。スネ夫は「鏡の世界のポルシェでよかった」と考えていたが、そうではなく、現実の世界でもポルシェは大破していた。

 

  スネ夫はママから、「車がひとりでに走ってぶつかるなんて、信じられないざます!!」ときついお説教をされていた。

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