みせかけ落がきペン[★★]

[初出誌] 『みせかけ落がきペン』、「小学四年生」19861月号、10頁、68コマ

[単行本]  『みせかけ落がきペン』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第4巻」2006125日 初版第1刷発行、10頁、68コマ

[大全集] 『みせかけ落がきペン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 152011927日 初版第1刷発行、10頁、68コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概]  のび太はボールで本物の柿右衛門の壺を割ってしまった。ひみつ道具の『復元光線』は故障していたので、ドラえもんにもうひとつのひみつ道具である『みせかけ落がきペン』を出してもらった。このペンで「ドラえもん」と書くと、本物のドラえもんに見える。しかし、「落書きチェックミラー」で見ると、文字しか見えません。

 

 壺を割って大騒ぎしているところへ、ママが来たが、テーブルの上にこのペンで「カキエモンのツボ」と書いておいたので事なきを得た。『タイムふろしき』を出そうとしたが、のび太がスネ夫に一日十円で貸したため、使えなかった。

 

  スネ夫から返してもらおうとしたら、スネ夫のママが小ジワを取るために借り、現在は出掛けているとの話であった。 

 

 ママがテーブルのツボを今日返すためきれいに拭こうとしていたので、のび太がなんとか代わって拭く役を引き受けた。スネ夫に電話をしても、ママはまだ帰ってこないとのこと。パパがツボの売り手を連れて家に帰ってきたので、のび太は急遽、家の前に「ブロック塀」とこのペンで書いて、危機を切り抜けることができた。

 

 ママが気付き、ふろしきに入った割れ物を「ガチャ ガチャ」音立てながら、のび太をしかろうとしたその時、ドラえもんが直した「復元光線」を照射して、元通りにしてくれた。外では、パパがブロック塀が続いて、入口が見あたらないと、青息吐息であった。

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