きもだめしめがね[★★]
[初出誌] 『きもだめしめがね』、「小学四年生」1985年9月号、10頁、63コマ
[単行本] 『きもだめしめがね』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第3巻」2005年10月25日 初版第1刷発行、10頁、63コマ
[大全集] 『きもだめしめがね』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 15」2011年9月27日 初版第1刷発行、10頁、63コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] パパは、今のスーパーの建っているところは昔墓場であり、夏の夜には、みんなで肝試しをやったとのび太に話していた。のび太は怖いのが苦手だから、昔に生まれなくてよかったとドラえもんに話している。
すると、ドラえもんはひみつ道具である『きもだめしめがね』を取り出し、のび太にこのめがねをかけさせている。すると、ドラえもんはのび太にとって、「お化けだぬき」に見え、心臓が止まりそうになった。
ジャイアンがこのめがねを知ったら、肝試し大会をやろうというので、のび太は「ぜったいにひみつにしておこう!」と大声で言い張っていると、ジャイアンやスネ夫にその声を聞かれてしまった。ジャイアンなどにその秘密は何なのかと詰問されたが、のび太は黙って逃げ出した。
一計を案じたスネ夫はドラえもんに、「あれかして、あれだよ」と話しかけると、「きもだめしめがねのこと?」と言いながら、そのめがねを貸してくれた。肝試し大会をやるとジャイアンに言われると、のび太は「ぼく、おなかのぐあいが…」と断ったが、許してもらえなかった。
肝試し大会はめがねをかけたまま町内一周し、恐ろしさのあまりめがねを外したものがみんなの笑いものになるというものであった。
ジャンケンの結果、のび太が最初にめがねをかけることになった。めがねをかけると、スネ夫が一本足のカサのお化け、ジャイアンはタコ入道に見え、タバコも火の玉に見えた。しかし、ひみつ道具である『かくれマント』を着たドラえもんがお化けを逐次なんなのか説明してくれたので、無事町内を一回りすることができた。
スネ夫は最初「ドキ ドキ」していたが、やせ我慢を張りながら途中から元気になり、通行人を「アハハ、デブカッパ!」と大声を張り上げながら歩いた。すると、一番気にしているあだ名で呼ばれたと言って、スネ夫はその通行人の男から「ボカ ボカ」殴りつけられ、めがねを取ってしまった。
ジャイアンは最初から、「おれはジャイアン男だぜ」と自分のテーマソングを自信満々に歌いながら歩き出した。めがねを取りそうもなかったので、スネ夫が怪物のマスクをのび太やドラえもんにもかぶってもらって、ジャイアンの前に現れた。
すると、ジャイアンには、最も怖いかあちゃんが一度に三人も現れたので、驚いて「ギョエ~」と絶叫している。
[S1542・B0302・048509]