シテクレジットカード[★★]

[初出誌] 『シットクレジットカード』、「小学四年生」198412月号、10頁、71コマ

[単行本]  『シットクレジットカード』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第34巻」1985825日 初版第1刷発行、11頁、78コマ

[大全集] 『シットクレジットカード』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 142011429日 初版第1刷発行、11頁、78コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「ビュー」コマ挿入[398(1)]

「ビュー」コマ挿入[398(2)]

「ヒエ~」「し、しかし、買わないわけにいかないざます」コマ挿入[399(1)]

 

「やたらに売ってるもんじゃないよ」「売ってたとしても何億円か…………」コマ挿入[399(6)]

「待って~!!」「*不動産」「マンション」コマ挿入[399(7)]

「新宿駅西口 一時半」コマ挿入[401(6)]

「明日がたのしみ」コマ挿入[401(7)]

 

 [梗概] のび太のパパとママはのび太のクリスマスプレゼントを何にするか相談していた。以前約束していたラジコンを買おうとしていたパパは、ママからそんな高いものではなく、『学習いろはかるた』にしたらどうかと言われていた。

 

  のび太が「クリスマスにラジコンというのは、ずっと前からの約束なんだよ!」と盛んに訴えるので、ドラえもんはひみつ道具『シットクレジットカード』を出している。

 

 このカードは「たのみごとをかきこんで相手にもたせれば、催眠術にかかったみたいに、なんでもしてくれる」ものである。のび太は「ラジコン買って」と書いて、カルタを買いに出掛けるパパに、「ちょっとまって。ネクタイまがってるよ」とドラえもんが注意しているすきに、のび太はパパのポケットにカードを入れている。

 

 しずちゃんは「うちはなにをもらえるか、その時までわからないの」と訴えるので、このカードを使ってもらうことにした。このカードを使うと、しずちゃんのママは「ビュー」と買い物に行って、しずちゃんのほしかったテニスラケットを買ってきてくれた。

 

 スネ夫は一度はこのカードを使う必要がないと断っていたが、しずちゃんの喜ぶ姿を見て、このカードを借りている。スネ夫が「しずちゃんと二人きりでテニスしようと思って、テニスコート」と書いたので、スネ夫のママは不動産屋へ駆け込む直前に、ドラえもんとのび太が「タケコプター」で追いかけ、事情を説明して事なきを得ている。

 

 家に帰ると、「いろはかるたのはずだったのに!!」、「買っちゃったものはしょうがないだろ!!」、「だいたいあなたという人は!!」と、パパはママに叱られていたので、ドラえもんは「きげんをなおして」とカードに書き、こっそりとママのポケットに入れている。

 

  すると、ママも「ま…、年に一度のクリスマスですもの、のびちゃんのほしいもの買ってあげましょうよ」となった。

 

 「ジリリ ジリリ ジリリ」と鳴ったので、ママが出るとお友達からの電話であった。メモをさがすと、ポケットにカードが入っていたので、そのカードに「新宿駅西口一時半」と書き留めた。

 

  のび太が寝る頃、カードを取り返しにママのところへ行ったがそんなものはないと言われてしまった。探していたら、電話台の上にあったので、早く寝ないとサンタが来ないと思って寝ることにした。

 

 パパはのび太の寝た頃、部屋に行ってみたがどこにものび太の姿は見えなかった。その頃、のび太はパジャマ姿で「一時半までに新宿西口へ…」と駆けだしていた。その後を、ドラえもんが懸命に「どこへいくんだよ!」と追いかけていた。

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