ロボット背後霊[★★]
[初出誌] 『ロボット背後霊』、「小学四年生」1984年3月号、10頁、68コマ
[単行本] 『ロボット背後霊』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第37巻」1986年8月25日 初版第1刷発行、10頁、68コマ
[大全集] 『ロボット背後霊』、「藤子・Ｆ・不二雄大全集 ドラえもん 13」2011年4月30日 初版第1刷発行、10頁、68コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] 霊能力を持っている人に見てもらうと、スネ夫は人間の霊が一体、動物霊が二体で、人間のほうはドン・ブラスコ・ピラニエスという、七百年前のスペイン貴族だということになった。
のび太が「迷信にきまってる」と断言すると、スネ夫から「あ～っ、のび太の後ろに青い顔が…」とおどされたので、「キャッ」と叫んで家に帰ってきた。
ドラえもんに話をするとひみつ道具『ロボット背後霊』なら、いまでも売っていて買うことができるという話であった。ドラえもんから「ロボット背後霊」は「ねてもおきてもくっつかれてるってどんなにうっとおしいか、よ～く考えろ」と言われた。
背後霊の入ったカンを「ペキ」と開けると、「ポワ～」としたものがのび太を包んだ。のび太がママから買い物を頼まれると、のび太がいやな顔をしたので、背後霊がママを買い物に行かせている。
スネ夫とジャイアンがドカンのある広場で、スーパーオフロードカーを「ガ～」とぶっ飛ばして遊んでいた。のび太が「おもしろそうだな…」と心の中で思うと、コントローラーがのび太の手に「パッ」と飛んできた。
ジャイアンが「このやろ！ よこどりしやがって」とすごい形相でやってくると、「ドン キャー。ヒー！！ 助けて！！」と背後霊に翻弄された。スネ夫はのび太に背後霊がついているのがわかったので、「気がすむまで使ってよい」という許可を出してくれた。
帰りにしずちゃんと会ったので、「うちへ遊びにこない？」、「これからお買い物にいくの」、「残念だなあ」とつぶやくと、しずちゃんは「グイ ズル ズル キャー、やめてえ！！」となった。
のび太が「よけいなことするな、バカ！！」と叱りつけると、しずちゃんは「バカとはなによ！！ らんぼうする人きらい！！」と猛烈に腹を立てて、買い物に行ってしまった。
ドラえもんにもういいよと話すと、「これは使いすてロボットだけど、二十四時間はもつんだ」と説明され、「なるべくよけいなこと考えないで」と注意されながら、家に帰った。玄関から入ると、ママに「宿題もしないで！！」と叱られると、ママが背後霊に暴力をふるわれる結果となった。
宿題をやっていた時、「こんなの、先生でなくちゃとけるわけないよ！！」と叫ぶと、いきなり、先生がえり首をつかまえられて、「ドサ」とのび太の部屋に放り込まれている。
ママから「ごはん前におフロに入りなさい」と言われたので、「ザバア」と背後霊といっしょに入ったので、お湯がなくなってしまった。パパは背後霊の話をママから聞き、「なんとかならない？ いや、べつにのび太をじゃまにしてるわけじゃないんだよ」と言い訳している。
のび太はその晩「めいわくかけちゃ悪いから」と思って、屋根の上でロープでおかわりのごはんを、ドラえもんに送ってもらっていた。
[S1348・A3704・048403]