ヒミツゲンシュ犬[★★]
[初出誌] 『ヒミツゲンシュ犬』、「小学四年生」1980年5月号、10頁、75コマ
[単行本] 『ヒミツゲンシュ犬』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第1巻」2005年4月25日 初版第1刷発行、10頁、75コマ
[大全集] 『ヒミツゲンシュ犬』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 10」2010年10月30日 初版第1刷発行、10頁、75コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] 先生から、「こんなに、何度も0点をとった生徒はいなかった。これは新記録だよ」とのび太は告げられた。スネ夫にその話をこっそり聞かれ、この大ニュースについてあれこれ言われことになった。
ママに気付かれない前に、パパの万年筆で答案の0点を10点に直そうとしたが、インクが出ないので、振っているうちに、ペン先を折ってしまった。スネ夫から電話がかかり、ママに知らせようとしたので、ママに「なるべく遠いところへ。今すぐ行ったほうがいいよ」と急かしたので、かえって疑われてしまった。
ドラえもんに相談すると、叱られたあとひみつ道具『ヒミツゲンシュ犬』を出してくれた。この犬は秘密を永久に守ってくれるので、内緒にしたいことを紙に書いてその犬に食べさせた。
スネ夫が「野比さんのおばさ~ん」と叫んでやってきた。この犬が「ウ~ッ」とうなると、洗濯物がバッサと落ち、スネ夫が何度「こんちは」と呼んでも、ママにはその声が届かなかった。ママが「今日のテストは」と言いながら、階段を上り出すと、お鍋が沸騰し出し、テストのことを忘れてしまった。
のび太がスネ夫に会うと、ジャイアンズが負けた罰として、夜まで町内をマラソンせよと、ジャイアンに命じられていた。この道具のすばらしさを話すと、しずちゃんたちは手紙、ジャイアンは箱一杯の手紙や答案を持ってきた。
この犬にはち切れそうになるまで食べさせたので、真夜中に「パカン」という音を出して、全部吐き出してしまった。のび太のパパは万年筆のペン先の折れ、ママは0点のテストに気付いて、「カン カン」になってしまった。
[S1038・B0107・048005]