フクロマンスーツ[★★]
[初出誌] 『フクロマンスーツ』、「小学四年生」1980年4月号、10頁、63コマ
[単行本] 『フクロマンスーツ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第34巻」1985年8月25日 初版第1刷発行、11頁、72コマ
[大全集] 『フクロマンスーツ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 10」2010年10月30日 初版第1刷発行、11頁、72コマ
【初出誌vs.大全集】
「フラ…」コマ挿入[315(2)]
「モガ モガ」コマ挿入[315(4)]
「このフクロマンが見守っているかぎり、しずちゃんに手出しはさせないぞ」コマ挿入[318(1)]
「ジャイアンさん、おねがいね」、「何いってんだ」が「タケシさんおねがいね」、「なんだなんだ!?」に変更[318(4)]
「フクロマンになにをいうか!!」コマ挿入[318(5)]
「もういい!」、「これからのぼくのかつやくを見て後悔するな!」コマ挿入[318(6)]
「悪者がねらうのはお金だ!」、「お金を持っている人といえば…………」コマ挿入[320(1)]
「守ろう!」、「スト」コマ挿入[320(4)]
「文字なし」コマ挿入[320(6)]
「正義の味方」、「フクロマンです」コマ挿入[320(8)]
[梗概] テレビのコンドルマンがかっこよくマリちゃんを助け出し、マリちゃんからコンドルマンの正体はだれなのかしらと言われているシーンを見て、のび太もあんなこといわれてみたいとドラえもんに話しかけていた。
のび太がスーパーヒーローになる道具をだしてと頼むと、ひみつ道具『フクロマンスーツ』を出してくれた。あまりかっこよくなくて、おもちゃのスーツであったため、空中では「モガ モガ」と泳がないと墜落し、ブロックもたたき割ることができたが、とても痛いものであった。
のび太はしずちゃんを悪者から救い出し、「あなたはどこのどなたですか」、「名のるほどのものではありません」、「どうしても名まえをいわないんだ」、「ほんとに男らしいわ」と噂になり、さりげなく、「ポト」とスーツを落とし、しずちゃんから「じゃあ、フクロマンはのび太さん」、ジャイアンやスネ夫からも「今までバカにしてはずかしい。なんてりっぱな人でしょう」と感謝される姿を夢見ていた。
フクロマンは町の平和を守るため、屋根の上からドカンのある広場で遊んでいるしずちゃんたちを見守っていた。すると、しずちゃんが「さっきからやねの上にへんな人が、へんてこな服をきて、気もちが悪いわ」
ジャイアンが「なあに、おれがついてるから安心しろ」、「タケシさんおねがいね」、「ジャイアンはたのもしいなあ」という声が聞こえてきた。「フクロマンになにをいうか!! これからのぼくのかつやくをみて後悔するな!」とひとまず現場を去ることにした。
空を泳いでいても疲れるばかりなので、頭を使って、事件の起こりそうな現場を探すことにした。悪者がねらうのはお金であるので、銀行帰りの人が危険だと思い、大きなカバンを持っているりっぱな主人の護衛をかってでた。しかし、ご主人はお金を下ろしてきたのではなく、お金を借りにいって断られた人であると判明した。
空を飛んでいると、「ギエーッ、人殺しだ。助けてえ」と眼下で叫び声が聞こえたので、フクロマンが「ガチャン」と窓を割って助けに行くと、テレビで強盗に脅迫されている女の人が映っていた。
フクロマンは「ごめんなさい。ガラス代は、あとでべんしょうします。もういやだっ」とスーツを脱ぎ捨ててしまった。しずちゃんは「フクロマンという怪人が…」、スネ夫は「エッチであわてもの」、ジャイアンは「正体はどこのだれだろう」と往来で噂していた。
[S1037・A3404・048004]