万能グラス[★★]
[初出誌] 『万能グラス』、「小学四年生」1980年2月号、10頁、73コマ
[単行本] 『万能グラス』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第4巻」2006年1月25日 初版第1刷発行、10頁、73コマ
[大全集] 『万能グラス』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、10頁、73コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
【単行本vs.大全集】
「お休みもいよいよきょうかぎり」が「冬休みもいよいよ今日かぎり」に変更[407(1)]
「あ~っ、宿題をわすれてた!!」が「あ~っ、冬休みの宿題を忘れてた!!」に変更[412(2)]
[梗概] のび太は休みもきょう一日なので、ゆっくり休み、何があっても起きないぞと決心していた。ママに呼ばれたが、決心したことは絶対に守り抜くと宣言すると、ドラえもんも動かないと言い出した。再度、「のび太!!」と呼ばれると、勉強で手が離せないと返事した。
ドラちゃんと呼ばれたので、ドラえもんは壁なんか突き抜けて、どこでも見られるひみつ道具『万能グラス』を出して見ると、物干し竿が落ちて、強い風で洗濯物が飛んでいった。洗濯物を取りに行ったドラえもんをこのグラスで見ると、塀の外でスネ夫にぶつかっていた。
スネ夫が手に持っていたマンガを、このグラスで一頁ずつ最後まで面白く読むことができた。雨が降るのを正しく予測し、新婚家庭や、夫婦げんかをしている家庭もこのグラスでよく見ることができた。しずちゃんは机の前で勉強しており、忘れていた宿題の解答はしずちゃんの解答をうつすことになった。
のび太はこのグラスで、ハワイのサーフィンを見たり、カーター大統領を見たり、ロンドンの深い霧を見たり、パリの日本人の団体客を見たり、ピラミッドや戦争を見たりして楽しんでいた。
ママからのびちゃんのパンツがないと言われたので、このグラスで探すと、アパートのベランダにまで風で飛ばされていた。知っているアパートだったので、行ってみると、借金で今にも首をつろうとしている男の人のところだった。
幸いおじさんが借金を返してくれたが、のび太の前で、その男は「子どものころからなまけているから、こうなったんだ」と説教されていた。のび太は家に帰ると、自ら進んで勉強を始め出した。
[S0948・B0419・048002]