雪アダプターいろいろあるよ[★★]
[初出誌] 『気象シート』、「小学四年生」1980年1月号、10頁、65コマ
[単行本] 『雪アダプターいろいろあるよ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第26巻」1983年1月25日 初版第1刷発行、10頁、67コマ
[大全集] 『雪アダプターいろいろあるよ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、10頁、67コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『気象シート』が『雪アダプターいろいろあるよ』に変更
「外へ出たってなーんにもおもしろいことないもの」が「外へ出たってなあんにもおもしろいことないもの」に変更[397(4)]
「つもったぞー」が「積もったぞう」に変更[400(5)]
「ただの雪……」コマ挿入[403(6)]
「文字なし」コマ挿入[403(8)]
[梗概] 部屋からなかなか出ようとしないのび太は、雪がふれば外で遊ぶというので、ドラえもんはひみつ道具『気象シート』を出している。このシートは未来の小学校の教材で、雨や風などの自然現象を手軽に実験できるものである。
庭でシートをつなぎ合わせ、広範囲に雪をふらせることにした。最初、雪だるまを作るために、ボタン雪を降らせることにした。でっかい雪だるまを作ろうとしたら、次第に手が冷たくなってきたので、のび太はドラえもんに温かい雪はないかと身勝手なリクエストを始め出した。
ドラえもんはいろんなアダプターの中から、「ホカホカ雪」を「気象シート」の器具に「カシャ」と差し込むと、暑いくらいになり、懸命にダルマをつくると重くなるので、ドラえもんに「ひとりでにだるまになる雪は、ないかしら?」と虫がいい話をするので、ドラえもんは「いいかげんにしろっ」と怒って、家に帰ってしまった。
のび太は「ロボットのヒステリーはみぐるしいものだなあ」と言いながら、あたりを見渡すと、「だるま雪」というアダプターが落ちていたので、「カシャ」と器具に差し込むと、一部分にしか降らなかったが、しばらくすると、雪のダルマさんになった。
つぎに、「しろ雪」を試してみると、りっぱなすごいお城になった。「かっせん雪」を試すと、次から次へと雪合戦の玉ができたので、のび太ひとりで、雪のお城の上から、ジャイアンとスネ夫に「ドカ ドカ」と雪合戦の玉を投げまくって、ふたりを降参させている。
最後に、「おんな雪」というよく意味のわからないアダプターが残っていたので、とても興味をもって試してみた。夕ご飯時、ママから「おそいわね」、パパから「いいじゃないか。
のび太が外でむちゅうになって遊ぶなんて、めずらしいことだ」と会話を交わしていたころ、のび太は「助けてえ! 雪女がしつっこくおってくるんだよお」と涙を流して、逃げ回っていた。
[S0947・A2616・048001]