チッポケット二次元カメラ[★★]
[初出誌] 『チッポケット2次元カメラ』、「小学四年生」1979年8月号、10頁、68コマ
[単行本] 『チッポケット二次元カメラ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第20巻」1981年1月25日 初版第1刷発行、10頁、69コマ
[大全集] 『チッポケット二次元カメラ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、10頁、69コマ
【初出誌vs.大全集】
「なんだなんだ」挿入[341(2)]
「カタ」コマ挿入[342(1)]
[梗概] のび太のママが物置を整理していたので、のび太は自分の大好きなマンガ雑誌がちり紙交換に出されると思い、ドラえもんに相談することにした。すると、ドラえもんは三次元の物体を二次元にしてしまうひみつ道具『チッポケット二次元カメラ』を取り出してくれた。
このカメラで「カシャ」と写すと、目の前のマンガ雑誌は「パッ」と消えてなくなってしまった。しかし、カメラから取り出した写真に、お湯をかけると元に戻すことができた。
のび太はこの便利なカメラを使って、一回十円で商売を始めると、ドラえもんが反対したので、まず最初、ドラえもんを写すことになった。
次に、置き場に困っている、はる夫のマンガやしずちゃんの人形や縫いぐるみ、時には、安雄の犬やジャイアンのかあちゃん、はたまた、家の前の自動車などもあずかっている。のび太はこうした写真を野比家のアルバムに挟んで、遊びに出掛けてしまった。
のび太のママがお客さんにお茶を出す間、野比家のアルバムを見てもらっていた。お茶の準備ができたので、魔法瓶を持ってきた時に、ママが畳の上で滑って、ビンのお湯をアルバムにぶっかけてしまった。
のび太があずかっていたものすべたが元に戻ったので、ママやお客さんは「ギャアー」と叫んでいた。その悲鳴を聞いたのび太はまずいと思い、自らをこのカメラで写して、一枚の写真になってしまった。
一枚の写真は風に吹かれて、「フワリ」と舞い上がり、遠くまで飛ばされてしまった。ドラえもんがいくら探しても見つからなかったが、のび太はその時、ドブまで吹き飛ばされていた。のび太が「ぼくは永久にこのままなのだろうか」と考えていると、ビールを飲み過ぎて酔っぱらったひとりの男がドブにおしっこを仕出した。
ドラえもんが「どうしてもどれたの!?」と尋ねると、のび太は頭からおしっこをたらしながら、「聞かないでよ。思いだしたくもない」と返事している。
[S0942・A2010・047908]