人間操り機[★]
【道具解説】 ひみつ道具である『人間操り機』の電子頭脳のボタンを、「カチ」と押しておくと、からだがひとりでに動き、眠ったままでも働けるから疲れない。この機械には、バレエ用、マラソン用、プロレス用などがある。
【使用目的】 ママにお使いを頼まれたけれども、のび太もドラえもんも行きたくなかった。そこで、ドラえもんは「人間操り機」を取り出している。
【使用結果】 たまたま昼寝をしているパパに、「人間操り機」を取り付けて、買い物に行ってもらおうとしたら、突如、窓から「ピョン」と飛び出したので、故障してしまった。
直して、パパに再度取り付けると、「ピョコ タリラ~ ツツツツ ララリ~」と家の中で踊り出したので、お使い用ではなくバレエ用のボタンを押したことに気づいた。
「パチ」とボタンを押し直すと、「ドカン」と壁を破って、すごい速さで外に飛び出しので、マラソン用のボタンを押したらしいことがわかった。追い掛けると、パパは車の間を「気をつけろっ」と、怒鳴られながら駆け抜けていった。
さらに、測量している人たちのロープを引っかけて、「ピョコ ピョコ」走りさろうとしたところへ、ドラえもんとのび太は「タケコプター」で追いつくことができた。ドラえもんが測量していた人たちに、「ねぼけてやったことだからゆるしてください」と謝っている時、のび太は無断に「パチ」とスイッチを押してしまった。
プロレス用であったので、大暴れして、ドラえもんなどは「ブルーン」とぶっ飛ばされてしまった。
パパを家に連れ帰り、しばらくこの機械をしまっておくことにした。パパが目覚めると、「マラソンとプロレスのゆめをみたら、からだじゅうがいたい」とママにこぼしていた。この話を聞いてこんなときこそあの機械が役立つと思い、のび太が「人間あやつり機」を付けて、パパの肩を「デーン デーン」とたたいた。
かたわらで、ドラえもんは「どうもちょうせつがむずしいなあ」と困惑した表情で眺めていた。
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