ドッキリビデオ[★★★]

【道具解説】 かって放映された『ドッキリカメラ』という番組はテレビにおけるいたずら番組の最右翼に位置するものであった。こんないたずらをしたら、さぞ面白いのではないかといった発想を、テレビタレントを使ってストレートに番組化したものである。

 

  『ドッキリビデ』は同じ発想で作られたひみつ道具である。「ドッキリビデオ」とは、「カメラをむけて撮るだけで、相手がドッキリするような怪事件がおきる」というものである。そして、「ドッキリビデオ」の看板を見せれば、なにしてもゆるされるものである。

 

【使用目的】 のび太はスネ夫の買ったビデオカメラで、ビックリカメラのターゲットにされたので、みんなの笑いものになってしまった。そのため、ドラえもんに相談して「ドッキリビデオ」を出してもらっている。

 

【使用結果】 ジャイアンが気持ちよさそうに鼻歌なんかを歌いながらやってきたので、ビデオカメラをスタートさせると、「ビシ ピシ ピシ ガチャ ガチャン」と窓ガラスが割れ、男の人は「オエオエ~」、女の人は「ウ…、ク、ク…」と苦しむことになり、野良猫のクロは真っ逆さまに屋根から墜落してきた。

 

「ご町内のみなさま、猛毒の歌が流れています。消毒がすむまで、表に出ないでください」となり、ジャイアンが「そ、そんな…。うそだ~!!」と顔を真っ赤にして驚いていると、「ドッキリビデオ」の看板が現れ、みんなで「ドッキリ大成功、ばんざい!!」となって幕となった。

 

 スネ夫が庭でラジコン潜水艦を動かしていると、「ザザー ギャア」とネッシーが現れ、しずちゃんが木を写生していると、「ハラ ハラ」と落葉して、「キャッ」となった。

 

はる夫と安雄がキャッチボールしていると、途中からパイ投げになり、一般の人も巻き込んですごい騒ぎになった。のび太が「ドッキリビデオ」の看板をもって現れると、のび太の顔にもパイが「ベチャ」と投げられ、もっていた看板が走っていた車までぶっ飛んで持っていかれてしまった。

 

 「あれがないと、さわぎをおさめられない」ので、ドラえもんものび太も巻き込んだ前代未聞のパイ投げ合戦になってしまった。

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「ドッキリビデオ」は「元祖ドッキリカメラ」のパロディ版である。