動物生まれ変わりタマゴ[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『動物生まれ変わりタマゴ』の中へ入って、「動物のすがたを思いうかべれば、その動物に変身できる」ようになる。

 

【使用目的】 土管のある広場に捨てられているネコを家で飼おうとしても、ママの大反対にあってどうしても飼うことができなかった。ドラえもんはネコがどんなに利口で役に立つかを証明するために、「動物生まれ変わりタマゴ」を取り出している。

 

【使用結果】 のび太が「動物生まれ変わりタマゴ」の中に入って、そのネコの代わり、いいところを見せることになった。そのため、本物のネコはしばらく物置にかくしておいた。

 

 ママからお手紙がきてないか、みてちょうだいといわれたので、ネコに変身したのび太が手紙をママに手渡すと、「キャー ネコ~!!」と叫び、「シッ シッ」と追いかけ、物置があやしいといって本物のネコを発見してしまった。

 

  ドラえもんはのび太ネコをつれて飼い主を探しに出掛けたけど、まったく飼い主は見つかりませんでした。早くしないとあの凶暴なママがネコにどんな目をあわせるか心配になってきた。

 

 ママは家のどこかにネコがいると思うだけで落ち着けなかった。「ニャー ニャー」と鳴くのでいってみると、アイロンから煙が立ち上り、あぶなく火事になるところであった。

 

  「おれいに、ミルクをあげます。のんだらでていくのよ」、「ミイ~」、「おいしい?…。おべっか使ってもだめ! さあ、でていきなさい!!」と命令すると、お客さんの声が聞こえ、玄関に出ると部長のおくさんであった。

 

  「ミイ」と鳴くと、「まあまあかわいいネコちゃん」とほめられた。「うちはわたしも主人も、ネコが大好きですの、おたくさまも?」、「え、ええ、もちろん…」といった会話が続いた。

 

 飼い主が見つからずしょんぼりして帰ると、街角で「クロじゃないか!!」とのび太ネコをおじいさんが抱き上げてくれた。ちょっとちがうような気もするといわれたが、それは見本ですと答えると、おじいさんは「だいじなはちうえをこわされて、カッとしてすてたけど、かわいがってたまごがないてないて…」と経過を話してくれた。

 

 ママは部長さんにかわいいネコと言われたので、じっくり見るととてもかわいく、「おいまわしたりしてごめんね。あんたこれからずーっとうちの子よ」と「ギュッ」と抱きしめていた。そして、「おいしいキャットフード、かってきてあげるから、おるすばんしてね」と出掛けている。

 

 ドラえもんは「いいしらせだよ」、ネコののび太も「きみのかいぬしがみつかったぞ」、「すぐつれてってあげるね」、「ぼくはもとのすがたに…、めでたしめでたし」となった。

 

  ママが「クロちゃ~ん。おまちどおさま!! クロちゃん!! どこへいったの?」と探し回るので、「さっきかいぬしが…」と知らせると、ママはがっかりして寝込んでしまった。

 

 「しばらくきみが身がわりになれば?」、「また変身するの!?」、変身後、ママはのび太ネコを抱きながら、「のび太おそいわね。帰ったらうーんとしかってやらなくちゃ!!」となり、「ドラえもんなんとかしてえ!!」、「なんとかといわれても…」と頭をかくばかりであった。

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