天球儀[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『天球儀』は、ミクロコピーでひとつひとつの星を本物そっくりに作り、生物のいる星には極超ミニロボットを置いている。『天体顕微鏡』は天球儀を詳しく観察することができる。宇宙船を利用すれば、天球儀の世界へ行くこともできる。
【使用目的】 のび太が天の川がどこにあるかと質問するので、ドラえもんは「天球儀」を出している。
【使用結果】 ドラえもんとのび太が「天体けんび鏡」で「天球儀」の天の川をのぞいていると、地球型の惑星を発見することに成功した。その星はSFマンガに登場する地球そっくりのくせに、何もかもあべこべの星であった。この星にドラえもんとのび太が円盤で行ってみると、太陽も西から昇り、のび太の家も左右あべこべになっていた。
朝になると、スカートをはいたジャイアンが「あれえ~」と悲鳴をあげながら、ワンピースを着たスネ夫に追い掛けられている。そして、宿題を見せる約束を破ったジャイアンが「だってできなかったのよぉ」と言いながら、スネ夫に泣かされてスカートで涙を拭いていた。
かたわらでは、しずちゃんがランドセルを背負い、普段ののび太とそっくりの服装をして、「いじめるのよせよ。むずかしい問題でぼくもできなかったんだ」と言いながら、ジャイアンをなだめていた。まさしくあべこべの星である。
そこへ、ワンピースを着て、手提げカバンを持ったのび太が登場すると、三人はそれぞれ「おしえてよ天才、天才たすけて、世界一の天才」と叫びながら駆け寄って来た。そうした姿をドラえもんといっしょに、屋根の上で見ていたのび太は「しつこく天才天才というな!」と涙を流しながら抗議していた。
[S06467・A17079・067807:149]