続きをヨロシクと取り消しガス[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『続きをヨロシク』(271)のボタンを「カチ」と押すと、ガスが「プシュ」と出る。ガスの中に手を入れるとすぐ固まって、ビニール手袋みたいになる。その手袋がやってた人の仕事を続けてくれる。なお、『取り消しガス』(434)を吹き付けると、「アッ」という間に手袋は消える。
【使用目的】 ドラえもんがのび太と一緒に釣りをしている時、大事な用事を思い出したので、ドラえもんは「続きをヨロシク」を出して、釣りを続けさせている。
【使用結果】 のび太は釣りをやめ、「続きをヨロシク」を使って、家で宿題を「セッセ セッセ」とやらせ、しずちゃんがあと一時間ピアノを弾かなければいけないというので、この道具に弾かせている。
ドカンのある広場でジャイアンが「ボエ~」と歌の練習をし、スネ夫が「パチ パチ パチ キャー、ジャイアンすてきー、ワーイ ワーイ」と声援をしていたが、「じゅくへいかなくちゃ!」と申し出ると、ジャイアンから「拍手係がいないと、熱がはいたないだろ!!」と引き留められていた。
この光景を見て、のび太はスネ夫に、「力いっぱい拍手しながら、手ぶくろを脱いでもらっている。「パチ パチ パチ パチ」と拍手が鳴り止まないので、ジャイアンが「おう、これならはりあいがある」といって、スネ夫は塾へ行くことができた。
調子に乗ったのび太は「人手かします」という看板をつくり、この手ぶくろを使って、町内をぐるっと回って宣伝をしている。すると、犬の散歩、重い荷物の運搬、買い物、窓ふき、ゲームの相手、庭の水まきと注文が殺到した。
「いそがしかったけれども、人のために役立って、気持ちがいいな」と思いながら寝ようとしたら、手ぶくろがまだセッセセッセと宿題を続けていたが、ノートは真っ黒になり、「同じことなんべんもやらなくていい! やめろ!!」といっても、「ドスン」と突き飛ばされてしまった。
ドラえもんが家に帰ると、「やめろってのに、こいつ」とのび太は手ぶくろとけんかの最中であった。「ガスをかけないと、だめなんだ」と「プシュ」とかけると、動きは止まってしまった。「えーっ、ほかにも手ぶくろをいっぱいつくった!?」と聞かされた。
しずちゃんのピアノをストップさせ、ジャイアンが「かあちゃん入れてくれよー」、「だめっ、うるさくて、ねむれやしない!」に終止符を打つことができた。ドラえもんから「もういやだ!! あとはひとりでやれ!!」と言われると、のび太は「いいよ、ガスをかして。手ぶくろにつづきをよろしくたのむね」と気楽に対応していた。
[S17225・A41045・038906:271/434]