つけ替え手袋(手術用手袋)[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『つけ替え手袋(手術用手袋)』を使うと、人間の体のどの部分も自由自在に付け替えることができる。

 

【使用目的】 のび太が危うく自動車にひかれそうになったので、助けるとのび太から後ろには目がついていないと言われた。それで、ドラえもんは「つけ替え手袋(手術用手袋)」を出している。

 

【使用結果】 ドラえもんは「つけ替え手袋(手術用手袋)」でのび太の目を取り出して、頭の後ろにその目を付けかえている。そして、もうひとつの目を取り出して、「十円おちてたら、すぐわかる」ようにといった強い要望により、ドラえもんはのび太の足にその目を付けかえた。

 

 道路で先生に「あけましておめでとうございます」とあいさつされても、本来の位置に目がないので、のび太は気づかないで通りすぎてしまった。ドラえもんから「やはり前につけとかなきゃ、まずいよ」と言われたが、のび太は今のままでいいと主張。しかし、さらなるひみつ道具「人工目玉」を出して、ドラえもんはのび太の本来の目の位置にそれを取り付けている。

 

 ドラえもんがバッグの中に体の部品をいっぱい持っているので、のび太は調子に乗って、頭の上や頭の両側につけると言い張った。ドラえもんが「グズ グズ」していると、のび太が「つけかえ手ぶくろ」をはめて、自分でつけると言い出した。

 

  のび太がバックを持っていこうとするので、追い掛けると、ドラえもんは「ポカ」と両目を取られてしまったので、目が見えなくなり、溝に「ドボン」と落ちてしまった。

 

 のび太は「つかいかたをくふうすれば…、大もうけできるかも…」とほくそ笑んで、手に目をつけて、勉強中のスネ夫をおどして、みんなに電話して、スネ夫の家に遊びにくるように命じている。ジャイアン、しずちゃん、サブローを加えて、五人でトランプをすることになった。のび太は出てきたおやつが大福四個であったので、勝ったものが全部食べるという案を出している。

 

 のび太は手や足に目をつけていたので、相手の手を全部知ることができた。大福は全部自分のものだと思ったので、お腹に両手と口を付けて、「パク パク ムシャ ムシャ」と食べ始めた。テーブルの下からのび太の姿を見て、みんな「オバケ!!」だと絶叫して、真っ青になってしまった。

 

あまりにも便利なひみつ道具であったので、のび太は友だちに対して、一日十円で「人工の体の部位」を取り付ける商売を始め出した。家に帰ると、両目のないドラえもんが「ムスッ」として座り、何を言ってもしらんふりの態度を取っていた。そこへ、しずちゃんはのび太の商売の話を聞いて、早速やってきた。

 

 のび太は「わかっているよ、もうひとつ口をつけたいんでしょう。やきいもなんかこっそり食べようとおもって、この食いしんぼ」と早とちり。容姿端麗という四字熟語はしずちゃんのために存在するような言葉であるが、しずちゃんは「もっとパッチリしたすてきな目ととりかえたいのよ」といったリクエスト。

 

  最初間違ってネコの目を取り付けたため、のび太はしずちゃんから「ガリガリ、フギャー」と爪で引っかかれ、うなって攻撃されてしまった。しずちゃんから「少女まんがみたいな目が欲しいのよ」と言われ、のび太はとてもパッチリした目を二つ取り付けた。のび太は「おう、すばらしい!! まんがそっくり」と自画自賛している。

 

 次に、「キョト キョト」してやってきたスネ夫はなかなか要件を言い出せなかったが、その要件とは、唯一の欠点と自称するチビを、スラリとした長い足でカバーしたいというものであった。スネ夫は「女ものじゃないか」と思ったが、のび太に「でもかっこいいよ」といわれてまんざらでもないといった様子で帰っていった。

 

  次に、ジャイアンは顔を赤らめて、のび太の耳元で「でべそを取りかえたい」とささやいた。のび太がでべそはあつかっていないと告げると、「おれのひみつをきいといてできないじゃすまされんぞ」と脅されている。

 

 しばらくすると、しずちゃんの取り付けた目はあまりにパッチリしすぎていたため、「この目ナミダがとまらないわ」と泣いて訴えら、スネ夫は「この足ひどい水虫だぞっ」と怒鳴り込んできた。のび太はドラえもんに目を返すから、と言いながら助けを求めている。

 

  ドラえもんは筋骨隆々の両腕をつけて威嚇するので、のび太は両手を合わせて、体を「ブル ブル」震わせながら、「かんべんしてよ~。もうこりたから」と謝っていた。

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