地底探検車[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『地底探検車』は、地球の内部コアを突き抜けて、地球の反対側にたどり着くことができる。

 

【使用目的】 地面の下に、町があることが分かったので、ドラミちゃんは「地底探検車」を取り出し、本格的な発掘を開始した。

 

【使用結果】 「地底探検車」は地面の中を「ガ~ ゴ~」と音を立てながら、どんどん掘り進み五千メートルを超えてしまった。すると、逆転装置が故障し、「ガッ ギーン」と轟音を立てて、地球の中心である内部コアに飛び込んで暴走し続けた。

 

 ふたりが気絶から目覚めると、探検車は止まり、あたりは暗くてひんやりしていた。ライトを付けると目の前に、びっくりするような大地底都市が出現した。車から降りて探検すると、地底人の国らしく、かなり古いピラミッドが目に入ってきた。

 

 さらに探検を続けると、巨大な穴があったので中を覗き込むと、多数の人骨が横たわっていた。ふたりは「地底人に食べられた人たちだな。やあん、こわい」と抱き合って震えていると、とびらが「ギギギ・・」と開いて、「ドヤ ドヤ」と人が階段から駆け降りてきた。

 

 ふたりは懸命に逃げて「地底探検車」に飛び乗り、「ギューン」とエンジンをかけて無事戻ることができた。『朝夕新聞』を読んでいたのび太のパパが、「千年前のマヤ族のいせきが、地下から発見された」という記事をふたりに話してくれた。マヤ族は昔メキシコで立派な文明を築いた人種であった。

 

 さらに、ふたりは新聞に出ている写真を見て、アッと驚いた。のび太は「ぼくらは地球の中心をつきぬけて、うらがわへ」行ったことに気づいた。

 

  パパは、探検隊が入り口を発見してはいっていったら、二つのひとかげがにげていったという記事を紹介し、逃げたふたりは地底人ではなかろうかと書いているが、「まさかねハハハ」と笑い飛ばしている。ふたりはその話を聞いて、頭が混乱し、チンプンカンプンの表情をしていた。

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