タンマウオッチ[★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『タンマウオッチ』は時間を止めるものである。世界中が止まり、太陽も地球も動かなくなる。もう一度押すと解除される。

 

【使用目的】 宿題をしても、野球をしても、読書をしても、のび太はノロマであるので、大声で泣いていると、ドラえもんが「タンマウオッチ」を出してくれた。

 

【使用結果】 のび太は「タンマウオッチ」で時間を止めて、さっきいじめたジャイアンとスネ夫のおなかに落書きをした。女の子が「クス クス」笑うので、気づいた二人は「だれだ、こんないたずらしたのは」と顔を真っ赤にして、腹を立てていた。

 

  「ぼくだ」と合図すると、ふたりが追いかけてきたが、「カチ カチ」と何度も止めるので、二人は走っても走っても追いつかないので、ついに、ジャイアンがのび太に「ぼくのこと、ノロマなんていうなよ」と嘆願することになる。

 

 のび太がカチッと押して、しばらく止めっぱなしにすることにした。すると町はシーンとして、動きがなくなり、人形の町みたいになった。のび太はマンガを好きなだけ持ち出すことも、アイスを黙って食べることもできたが、そんなことしないもんと粋がっていた。大きなトンボが目の前にいたが、こんなつかまえかたはひきょうだと思った。

 

 しずちゃんの家に行って、目の前でボタンを押して、いきなり現れるとビックリするだろうと思って、玄関に入った。すると、しずちゃんは階段を踏み外したときに、時間が止まったので、空中にその姿勢で漂っていた。

 

  のび太は「タンマウオッチ」のスイッチを「カチ カチ カチ」と何度も押したが、そのままの状態だったので、この時計が壊れてしまったことに気づいた。

 

 家に帰ると、ドラえもんも止まったままであった。のび太は「これが直らないと…、いつまでもず~っとこのまま…」と考えて真っ青になってしまった。なんとか、ねじ回しを使って直そうとしたが、やっぱりダメであった。

 

 泣きじゃくっていると、タイムマシンを使えばという考えが閃いた。「とまる前の時間にもどって、まだ動いているドラえもんに直してもらう」という考えだった。机の引き出しから、「ドラえも~ん」と叫ぶと、ドラえもんは「なんだなんだ」とやってきてくれた。

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