タネなしマジックハンカチ[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『タネなしマジックハンカチ』は、「ぬい目のとこに超小型コンピューターがはいっていて、元素を分解したり、組みたてたり、いろんなものをつくりだす」ことができる。
【使用目的】 出木杉がハトを出す奇術を研究しているので、のび太は負けたくなかった。そのため、ドラえもんに話すと「タネなしマジックハンカチ」を出してくれた。
【使用結果】 ドラえもんがなにも持ってない右手に「タネなしマジックハンカチ」をかぶせ、ワン、ツー、スリーと声を掛けると、「パッ」と花が、もういっぺんかぶせると、「パッ」とハトが現れた。
このハンカチの欠点はなにがでるか、なににかわるかが予想できない点にある。しばらくすると、ハンカチが「ムク ムク」と大きくなったので、ハンカチをとるとネズミが「チュウ」と現れた。
のび太がドカンのある広場でジャイアンとスネ夫の前で、手品をすると、最初花が現れた。次に、ハンカチをかぶせると、「ウサギ」が「パッ」と現れたので、「すごい!! あざやか!!」となった。
タネのない手品なんかないと言われ、ハンカチを見せろと追い掛けられたので、逃げる途中、ハンカチが「フワ」とのび太にかぶさってしまった。のび太が「パッ」と消えたので、二人は驚いて、どっかへ逃げていってしまった。
ハンカチは風に煽られて、空中を「フワ フワ」舞いだした。ドラえもんには不吉な予感がしたので、しずちゃんの家まで探しに出掛けたが、まだ来てないという返事であった。
しずちゃんも心配になり探しに出掛けると、雨が降り出した。道路に大きなハンカチが落ちていたので、拾い上げると、「ムク ムク」と大きくなって「パッ」とカサが現れた。家に帰って、調べてみたがどこにも仕掛けがないことがわかった。
しずちゃんが遊び半分に、「こうして手にかぶせると…」と手品のまねごとをすると、「ムク ムク」と大きくなり、しずちゃんがのび太の首をつかみ、「まあ、すごい手品!!」と感心し、一方、のび太は「苦しいはなしてくれえ」と絶叫していた。
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