ダッピ灯[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『ダッピ灯』で人を照らすと、古い皮の下に新しい皮ができて脱皮する。この脱皮した古い皮に、空気ポンプで「ぺコン ペコン」と空気を入れるとその人そっくりになる。

 

【使用目的】 のび太の「ボコ ボコ」の頭を見て、その理由を尋ねると、しずちゃんの代わりにのび太がジャイアンの絵のモデルになり、描いている時動いたため、殴られたものであることが判明した。のび太は昼飯のあともモデルを続けなければいけないので、ドラえもんが「ダッピ灯」を出している。

 

【使用結果】  午後にジャイアンのところへ行き、ジャイアンが絵の構想を練っているときに、のび太は「ダッピ灯」で作った自分の脱皮に「ペコン ペコン」と空気を入れ、もうひとりののび太になってもらっている。のび太はジャイアンから「考える人」のポーズをとらされて、絵を描いてもらうことになった。

 

 ジャイアンはやはり何枚描いてもうまくいかないので、動かなくてもうまく描けないのはモデルが悪くて、気が乗らないからだという結論になった。「なにかしゃべったらどうなんだよ!」と怒鳴っても、ないもしゃべらないので、「おれをバカにしているのか」と腹を立て、「ボカ」と殴り飛ばすと、「ピシュ」と空気が抜けて皮だけになってしまった。

 

  「よくもだましたなっ」と怒って飛び出したジャイアンは「みつけたらただじゃおかねえ。おれがこの手で皮をはいでやる」と凄んでいた。

 

 ドカンのある広場で、スネ夫はしずちゃんとのび太の前で、「ジャイアンの絵なんてめちゃくちゃさ。これいじょうあのひどい歌をききたくなかったので、あれだけおだてとけばとうぶん静かに絵をかいているだろ」と意気揚々と語っていた。それを耳にした、ジャイアンは「殺してやる!」と叫んで、スネ夫を追いかけだした。

 

 スネ夫はジャイアンにしつこく追い回されているので、「ダッピ灯」でにせ物を作って、木の上にセットし、ジャイアンの目をそこへ引きつける作戦をとっていた。ジャイアンも「ダッピ灯」でにせ物を作り、木から下りられないようにセットし、今夜ひとばんたっぷりこわがらせる作戦を取ることにした。

 

  まもなく雨が激しく降り出したので、絵の具が溶けてしまい、そばを通りかかったしずちゃんたちはこの光景を見て、「キャッ」と悲鳴を上げている。

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