断ち物願かけ神社[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『断ち物願かけ神社』は、お札に断ち物を書いて奉納し、「パン パン」とかしわ手をたたいて、願い事をお願いするものである。しかし、きらいな物を立っても意味がなく、その上、少なくとも一年はたたなくては効き目がない。

 

【使用目的】 今日もジャイアンとスネ夫にいじめられ、泣きながらのび太が家に帰ってきた。ドラえもんが体を鍛えてもっと強くなれと説教したけれども、のび太から「体を鍛えたぐらいで、ジャイアンに勝てると思う?」と逆襲されたので、ドラえもんは渋々「断ち物願かけ神社」を出している。

 

【使用結果】 パパが禁煙で困っているので、パパに「断ち物願かけ神社」のお札にタバコとかいてもらって、のび太は「パパがたばこをやめるから、ぼくがジャイアンとスネ夫に勝てますように」と神社に祈った。

 

  パパは「モジ モジ イラ イラ ソワ ソワ…」しながら、「ムクリ」と立ち上がり、「あと一本だけ! これで、ほんとにおしまいにしよう」と考えた。

 

  パパがライターで「カチ」とタバコに火をつけようとした時、おいしいコーヒーを入れてもってきたママがボールにつまずき、お盆のコーヒーを「バシャ」とパパにぶっかけたため、タバコはグシャグシャになってしまった。

 

 パパがタバコ屋に出掛けると、本日休業になっており、自動販売機で買おうとしたら、故障していた。パパは「もうおしまいだぁ!! いや…、これを機会に今度こそタバコをやめよう」と決心した。

 

  この光景をみて、のび太は「もうまちがいないぞ!! やいっ、こんどこそおまえたちをギタギタのメタメタに…」とドカンのある広場で啖呵を切っていた。そのとき、ドラえもんが空から、「他人の断ち物ではぜーんぜんききめがないからね」と言われたが、後の祭りであった。

 

 ママはのび太のかいたお札「テレビ、やきゅう、たまごやき、ケーキ、ジュース、マンガ、ひるね、しずちゃん」が部屋にちらかしっぱなしにしていたので、まとめて「神社」に「バサバサ」と捨ててしまった。すると、「ヨロシイ。コレナラ勝タセテヤルゾヨ」とのお告げがあった。

 

 ジャイアンとスネ夫がのび太をつかまえて、「こんどというこんどこそ…。てってー的に思い知らせてやるぞ」、しかし、「ドガ チャガ」とぶっ飛ばされたのはのび太ではなくふたりであった。

 

  お祝いに自動販売機のジュースで乾杯しようとしたら、「ガチャン ゴロ ゴロ ボチャン」とミゾへ、マンガを見せてもらおうとはる夫や安雄に頼むと逃げられ、しずちゃんにまで逃げられる始末であった。ドラえもんは「このわけを説明するのはあまりにも残こくで、ぼくにはできない」とコメントしている。

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