たたりチンキ[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『たたりチンキ』は、「ひどいめにあわされた者にかわって、抗議するクスリ」である。

 

【使用目的】 ジャイアンが塀の上の黒いネコに対して、尾頭付きの鯛を出し、正座して「ゆるしてくれ、二度といじめないから」と謝っていた。それはドラえもんが「たたりチンキ」を使ったためである。

 

【使用結果】 のび太が家に帰ると、ママがのび太のマンガの本を燃やしていた。「先生から電話があったのよ!! もっとお勉強をさせなさいって! マンガなんかよむひまがあったら…」という理由であった。

 

 ドラえもんもちょっとひどすぎるなあと思ったので、「たたりチンキ」を貸すことにした。ただ、「本のおばけなんてきいたこともない」が、のび太が「夜までまてない、今すぐでてほしい」と強引に頼むので、ドラえもんはなんとかがんばってみることにした。

 

  ママが新聞を読んでいると、「バシ」とマンガのオバケがでたので、しずちゃんのママなどに「たたりってほんとにありますのよ。もう二度と本をやいたりしませんわ」と語ることになった。

 

 のび太は「もっとうらめしいのは先生だ! いつもガミガミしかったり立たせたり。今夜たたってやるんだ」と自分にたっぷり「たたりチッキ」を振りかけた。

 

  夜、先生の家にのび太がオバケになって出ると、「そこにいるのはだれだ。野比!! こんな時間にフラフラと夜遊びなんかしてるから勉強できないんのだ!! ガミガミガミ…。庭に立つとれ!!」と怒鳴られてしまった。オバケになったのび太は泣きながら、パジャマ姿ののび太を「うらめしい」と追いかけていた。

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