タスケテ帽[★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『タスケテ帽』を被ると、その帽子が困っている人や助けを求めている人の方向へ導いてくれる。

 

【使用目的】 ドラえもんは『無生物さいみんメガホン』で、空飛ぶホウキを作ったしずちゃんに「タスケテ帽」を出している。

 

【使用結果】 ドラえもんが「タスケテ帽」を出して、しずちゃんに被ってもらって、人を助ける手助けをしている。しずちゃんが「いちいちドラちゃんに道具をかりるのは、まどろっこしいわね」と言うので、しばらく、ドラえもんはポケットを貸すことにした。

 

  困っている人はなかなか見つからず、長い間またいでほうきに乗っていたので、「サリーちゃんもメグちゃんも、いたかったかしら」と言いながらしばらく休憩することにした。

 

 「タスケテ帽」が「ググッ」と引っ張ったので、そちらのほうへほうきでとんでいくと、おんなのこが「おともだちのおたんじょうぱーてぃーによばれていたのに、そそっかしいお母さんが、お洋服をぜんぶクリーニングにだしちゃったの」と泣いていた。

 

  しずちゃんは魔法で助けてあげると言いながら、ひみつ道具『着せかえカメラ』を出し、すてきなドレスを着てもらった。その子の家は電車で一時間もかかるので、もう間に合わないと、再度「ワ~ッ」と泣き出したので、「どこでもドア」で遅れないでとどけることができた。

 

 しずちゃんが夢中で飛び回っていたため、夜になって、「ありがとう。とても楽しかったわ」とひみつ道具をすべて返して、家に帰っていった。

 

  しばらくすると、「タスケテ帽」が「ググッ」と引っ張ったので、ふたりでタケコプターで行ってみると、しずちゃんは「こんなにおそくまで夜遊びする子は、うちの子じゃありません!!」と叱責され、「ドン ドン」玄関を叩いて、「ごめんなさい、許してえ」と泣き叫んでいた。

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