タケコプター(ヘリトンボ・竹とんぼ)の登場過程[★★★]

【道具解説】ひみつ道具である『タケコプター』は体、おもに頭部に取り付けると、空中を自由自在に連続八時間、八十キロのスピードで飛ぶことができるようになる。最も簡便な移動手段であり、ひみつ道具の中では断トツの登場回数を誇っている。

 

【使用目的】 セワシの希望する二十世紀の町の見物願いをかなえるため、ドラえもんが取り出したひみつ道具である。

 

【使用結果】 のび太はズボンのおしりの部分に装着したため、空中でズボンから抜け落ちてしまい、「タケコプター」とズボンのみが空中に漂っていた。

 

 現在入手芋可能な単行本(未収録作品も含む)に登場するドラえもん作品には、『ヘリトンボ』というひみつ道具はひとつも認められない。ヘリトンボは『小学四年生』19701月号に登場し、その後、六つの作品で認めることができる。

 

  最後の登場は『小学一年生』19794月号である。てんとう虫コミック初版本では、『小学四年生』1970129月号と『小学五年生』19737月号の四つの作品で登場を果たしている。『小学四年生』9月号の作品は、初出誌で「タケコプター」、初版本で「ヘリトンボ」に変更になっている珍しいケースである。

 

  『幼稚園』19733月号『はりえほんドラえもん』 という作品では、 「タケコプター」ではなく「たけとんぼ」という名称になっている。

 

 『タケコプター』という名称のひみつ道具が初めて登場したのは、『小学三年生』19706月号『ご先祖さまがんばれ』という作品においてであった。

 

 ドラえもんが初登場する作品おいて、「ヘリトンボ」の描かれている表紙では、ドラえもんとセワシは頭の上に、のび太は短パンのおしりの部分に「ヘリトンボ」を装着している。文末では、ドラえもんとセワシは背中に、のび太は短パンのおしりの部分に「ヘリトンボ」を装着している。

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