宝探し機[★]
【道具解説】 ひみつ道具である『宝探し機』は、百メートル以内にある宝を見つけ出すことができる。ただし、千円以上のものでないと宝と見なされない。
【使用目的】 ドラえもんはニコニコしながら、のび太から百円玉を借り、近くに「ポイ」と捨て、持ってきた「宝探し機」を使って投げたコインを探している。
【使用結果】 「幕末のころ、幕府の重臣が二千万両あまりを珍加羅峠に埋めたという記録が残っている」ので、二人はその宝を求めて、タケコプターでやってきた。ほどなく、「宝さがし機」が「キン コーン カーン」と鳴り出したので、よその家の庭に入って、掘り出すとツボが出てきた。
そのツボには貯金通帳が入っていたので、その家の主人から、「そのつぼは、おらんちの金庫だぞ」と怒鳴られてしまった。
山は広いので、徹底的に探していると、「宝さがし機」が前よりも大きく「キン コーン カーン」と鳴り出した。すごい反応で一億円ありそうな予感がするので、近づいてみると、大きなリュックを背負った男の人に出会った。怪しいと思って後をつけると、別荘地や高速道路のため、山を買いに来ている人と判明した。
山の中でひどい雨が降り出しので、のび太がはじめからこんな話信用していないんだと愚痴りだした。すると、「宝さがし機」が三度、「キン コーン カーン」と鳴り出したので、行ってみると、この雨のせいで、崖が崩れて、道がふさがっていた。
「ググーッ」と「宝さがし機」に、強烈に引っ張られたので、そこを掘ってみると、リュックッサックと人が出てきた。前に会った人から、「山くずれで、いきうめになるところでした。これは、ほんのお礼です」と言われながら、札束を受け取ることになった。
次の日、のび太が札束を見せると、ジャイアンやスネ夫は「それを山の中で掘り出したあ?」と半ば信じられないような表情であった。かたわらで、少し困惑したドラえもんも「う~ん…。少なくともウソではない」と答えている。
[S01693・A15025・067308:137]