うつしぼくろ[★★★]

[初出誌] 『うつしぼくろ』、「小学四年生」197411月号、8頁、56コマ

[単行本]  『うつしぼくろ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第6巻」2014126日 初版第1刷発行、8頁、61コマ

[大全集] 『うつしぼくろ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 420091230日 初版第1刷発行、8頁、61コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「鮮魚 魚辰」コマ挿入[324(8)]

「ゴロニャン」コマ挿入[324(9)]

「文字なし」コマ挿入[325(3)]

 

「フニャラ」コマ挿入[325(4)]

「ノタリ ノタリ」コマ挿入[325(5)]

 

[梗概] ジャイアンズは最終戦を131で惨敗したので、ジャイアンがソロバン塾から帰る二時間後に、反省会を開くことになった。のび太は殴られることがわかっていたので、ドラえもんから『うつしぼくろ』を出してもらった。

 

  「赤いほくろをつけた人の性質が黒いほくろをつけた人にそっくりうつる」というひみつ道具である。

 

 反省会の前に、のび太は赤いほくろを乙梨さんに付けることに決めた。のび太は勇気を出し、「あつ、ほっぺにほこりが」と言いながら、付けることに成功した。広場では、ジャイアンがバットでガンガン地面をたたきながら、「なぐるからひとりずつ出てこい!」と怒鳴っていた。

 

  のび太が悪かったのはぼくだと名乗り上げると、ジャイアンは「さっさとこい!!」と命令したので、「タ タ タ タ」と走って、バットで殴られる前に、黒いほくろを付けることに成功した。

 

 すると、ジャイアンは「監督のわたしの作戦がまずかったから負けたんだわ。それなのにみなさんのせいにして…、わたしってほんとにいけない子」とハンカチをかみ、「どうか許してちょうだい、ねぇ」と涙を流しながら、謝罪した。それで、のび太は「みんなで力を合わせてがんばろうじゃないか」と励ました。

 

 乙梨さんが鏡台を見ながら、「どなたが鼻くそなんかおつけになったのかしら」とほくろを窓の外へ投げ捨てると、そこをうろついていたトラ猫に付いてしまった。すると、ジャイアンは「フーウ」とうなりながら、のび太をひっかいて、四つん這いになってどっかへ行ってしまった。

 

  しばらくすると、ジャイアンが「クネ ギュウ クネ」しながら、のび太に抱きついてきたので、赤いほくろが魚屋のタコにくっついたのではないかと、のび太は想像した。

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