台風発生機[★★]

[初出誌] 『台風発生機』、「小学四年生」197410月号、8頁、54コマ

[単行本]  『台風発生機』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第14巻」1978125日 初版第1刷発行、8頁、54コマ

[大全集] 『台風発生機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 420091230日 初版第1刷発行、8頁、54コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] のび太がガムを「モグ モグ モグ」とかみ終え、「ペッ」と道路に吐き捨てた。それを見たジャイアンから「なんてことするんだっ。おまえみたいのがいるから日本がきたなくなるんだ」と顔を真っ赤にして、怒鳴られてしまった。のび太が謝ると、ジャイアンから「つみほろぼしに、ほかのところをそうじしろ」と命令されている。

 

 のび太が「なんでぼくがきみのへやをそうじしなきゃいけないんだよ」と異を唱えると、ジャイアンは「ここも日本のうちだ。きれいにしろ」と言い張った。ジャイアンはそうじが終わるとかあちゃんを呼んで、「まあきれい! おまえもやるきになればきちんとできるんだね。えらいよ」とほめられている。

 

 その話をドラえもんにすると、「そのやりかたはきたない、ゆるせない!」と激昂した後、「だんこしかえしすべきだ!」と言って、ひみつ道具『台風発生機』を出してくれた。

 

  この機械で低気圧を発生させ、風速二十メートル以上の台風を作り出すことができる。ドラえもんは機械のダイヤルで、風力・進行方向を調節し、レーダーをみながらジャイアンの部屋へ行かせている。

 

 台風は「ゴウ ゴウ」と音を立て、矢印にしたがってジャイアンの部屋を目指している時、ジャイアンとスネ夫が話しているところへやってきた。ドラえもんが台風情報を告げると、ジャイアンは「台風なんかにこられてたまるかっ」と阻止しようとしたが、台風に巻き上げられて、木の枝につるされてしまった。

 

 ジャイアンは家に帰ると、玄関に二枚の板を「ガン ガン」と張り付け、台風対策が万全に整ったと喜んでいた。しかし、窓から入って、かあちゃんの片づけた部屋の中で暴れ回ったので、かあちゃんから「バシーン ヒイ~ バシン バシン」と厳しくお仕置きをされることになった。

 

 ドラえもんは復讐が終わったと思って、家に帰ると、台風は消えるどころか、機械が壊れたらしいので、かってにどんどん大きくなり出した。しかも、野比家を目指して直進してきた。

 

  のび太は板を「ガン ガン」玄関に打ち付け、ドラえもんは機械を直そうとした。しかし、台風は「ゴゴウ」とドラえもんと機械を吹き上げたあと、機械が壊れたので、やっと台風は消えることになった。

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