ふろしきタクシー[★★]

[初出誌] 『ふろしきタクシー』、「小学四年生」19749月号、8頁、57コマ

[単行本]  『ふろしきタクシー』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第1巻」2005425日 初版第1刷発行、8頁、57コマ

[大全集] 『ふろしきタクシー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 420091230日 初版第1刷発行、8頁、57コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] ドラえもんは、のび太が本山くんからマンガを山のように借りてきてくれるので、楽しみにワクワクして待っていた。当ののび太は暑さのため、だるくて「グニヤーッ」としていた。

 

  怒ってもしょうがないと観念して、ドラえもんは『ふろしきタクシー』を出した。この風呂敷で自分を包むと、周りの人が運転手になり、自分の行きたいところへ指示しながら、自由に行けるというひみつ道具である。

 

 のび太が風呂敷で自分を包んで、通りに出ていると、しずちゃんが来て、持ち運んでくれたが、重くて気の毒なのですぐに下ろしてもらった。人のよさそうなおじさんが本山くんの家のほうに運んでいる時、トイレに行きたくなったので、途中で下ろしてもらった。

 

  しばらくすると、ジャイアンが来たのでジャイアンに運んでもらっている。お客さんには逆らえないとわかったので、「チキショウ」と怒鳴りながら、猛烈なスピードで運び出し、のび太も調子に乗って、ドライブ気分になって右へ左へと指示を出し続けていた。

 

 本山くんの家について、風呂敷をほどくと、ジャイアンは怒り狂って、のび太を「シッチャカ メッチャカ」にたたきのめしてしまった。「フラ フラ」しながら立ち上がると、人のよさそうな太ったおじさんが自らを風呂敷で包み、のび太に探している山田さんの家に連れって欲しいと頼んできた」。

 

 夜になると、本山くんが約束のマンガを野比家まで持ってきてくれた。心配になったドラえもんがのび太を探しに行くと、のび太は大きな風呂敷を抱えながら、「どうしても山本さんが見つからないんだよう」と泣きながら訴えていた。

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