ウラメシズキン[★★]

[初出誌] 『ウラメシズキン』、「小学四年生」19745月号、8頁、60コマ

[単行本]  『ウラメシズキン』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第4巻」2006125日 初版第1刷発行、8頁、60コマ

[大全集] 『ウラメシズキン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 420091230日 初版第1刷発行、8頁、60コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] かなりきげんの悪いジャイアンが歩いてきたので、なんとか逃げようとしたが、いちゃもんをつけられ、のび太は「ボカ ポカ ボカ」と二十三発も殴られてしまった。ジャイアンは「気分の悪いときは、のび太をいじめると心が晴ればれするなあ」と笑いながら、去っていった。

 

 怒り心頭に発するドラえもんはひみつ道具の『ウラメシズキン』を取り出し、のび太に「二十三発もなぐられ、うらめしいうらめしいと思うんだ」と命令した。すると、このズキンから、「きみのうらみがかたまってできたゆうれい」が出てきたので、のび太は怖くなって、押し入れに逃げ込んでしまった。

 

 この幽霊に仕返しを命じて送り出したが、不安なので二人でついていくことになった。ジャイアンが勉強しているところへ、幽霊が「ウラメシヤ…」と言いながら出た。ジャイアンが「でていけ。このやろう。このやろう」と追い掛けても、煙のような存在のため全然手応えがなかった。

 

  ジャイアンがおやつにラーメンを食べ出すと、幽霊も舌を出してペロリとラーメンの汁をなめた出した。「もうかんべんしないぞっ!」とドンブリを投げ付けると、かあちゃんに当たってしまった。そのため、ジャイアンはかあちゃんにホウキで「バシ バシ」と殴られた。

 

 スネ夫の家に「ウラメシイ…」と幽霊が出ると、スネ夫はみんなを電話で呼び出し、三十円の見物料を取ってみんなの見世物にした。恥をかかされた幽霊はのび太を「ウラメシイ…」と脅していた。すると、ドラえもんも「うらみをはらすまでは消えないだろうね」とつぶやいていた。

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