タタミのたんぼ[★★]

[初出誌] 『無題』、「小学四年生」19741月号、8頁、51コマ

[単行本]  『タタミたんぼ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第2巻」197491日 初版第1刷発行、8頁、55コマ

[大全集] 『タタミたんぼ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 320091028日 初版第1刷発行、8頁、55コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『無題』が『タタミたんぼ』に変更

 「こんどは、ちょっとふりすぎだ」、「ドジャー」コマ挿入[143(6)]

 

「くさっちゃう」コマ挿入[143(7)]

「ギラ  ギラ」コマ挿入[143(8)]

「台風がそれて、よかったね」コマ挿入[144(1)]

 

[梗概 ドラえもんとのび太は大好きな餅をそれぞれ四個食べた。残った一個の餅をめぐって、「ドタ バタ」とつかみあいのけんかを始めた。ママから餅はもうなく、「そんなことでけんかなんて、みっともない」と注意されてしまった。

 

  そのため、ドラえもんはひみつ道具『もちせいぞうマシン』を出したが、肝心のもち米がないため作ることができなかった。


 そこで、ドラえもんはもち米を作るため、ひみつ道具『しゅみの日曜農業セット』を取り出した。ドラえもんは「カプセル入りのなえ」、「打ち上げ式豆太陽」、「チューブ入り雲」、「かかし」、最後に肥料を配合してある「田んぼロール」を次から次へと部屋の中に出した。ドラえもんはのび太を誘って、田んぼで田植えを始めた。

 

 二時間で実りの秋が来ることになっていた。途中、安物のひみつ道具を買ったため、「季節コントローラー」が故障し、ばかに暑くなったり、梅雨なのに雨がほとんど降らなかった。しばらくすると、「チューブ入り雲」から「ザア」と雨が降り出し、止まなくて、ドラえもんはテルテル坊主を出すことになった。


 台風は運良くそれたが、穂が実ってくると、イナゴが「ピョン ピョン」飛び出して、適当に苦労するようになっていた。大豊作であったので、「もちせいぞう機」に刈りいれた稲穂を入れると、一挙に、「だっこくして、精米して、むしあげて、ついて、おもちになって」、「コロン コロン」と出てきた。


 つきたてのお餅はおいしかったので、二人で「パク パク ムシャ ムシャ」と食べた。メーターを見ると、「二百五十九個」出てくることが分かった。偶数ではなく奇数であったので、「ぼくが百三十個だっ」、「いいや、ぼくだ」と再度のつかみ合いのけんかになってしまった。
[S0346A0214047401]