ボーナス1024[★★]

[初出誌] 『ボーナス秘大作戦』、「小学四年生」197312月号、8頁、52コマ

[単行本]  『ボーナス1024倍』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第3巻」1974101日 初版第1刷発行、8頁、52コマ

[大全集] 『ボーナス1024倍』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 320091028日 初版第1刷発行、8頁、52コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『ボーナス秘大作戦』が『ボーナス1024倍』に変更

 

[梗概] のび太はボーナスがでたら新しい自転車を買ってもらう約束だった。ボーナスがでてもパパとママの様子がおかしく、パパなどはトイレに入ったきり出てこない。

 

  のび太が「火事だあ」と怒鳴ると、やっと出てきて、パパはボーナスを屋根の雨漏り、浴室の修理、月賦の支払いなどに充てるため、自転車を買うことができなくなったと説明した。


 のび太は作戦を変えて、「ドラえもんならきっと、なんとかできるはずだ。ぼくは信じてる」、さらに、「ドラえもんほど頭のいい頼りになるえらいロボットは、いないからな」とドラえもんがメロメロになるほどおだてまくった。すると、ドラえもんは「すごいことを思いついたぞ」とのび太を大喜びさせている。


 そのアイディアは銀行に定期預金を百年間預けるというものであった。百年後にその預金は千二十四倍に増えるというものである。のび太はがっかりしたが、タイムマシンを使うところがみそであった。

 

  パパとママの留守の間に、ドラえもんはボーナスを銀行に持って行って、通帳を作ってもらい、タイムマシンで百年後の世界へおろしに行った。のび太は、パパとママが帰ってきてからも、ボーナスが話題にならないように極力努めた。


 ドラえもんはリュックを背負って、とても疲れた様子で帰ってきた。百年後のお札であったので、現在では使い物にならなかった。しかし、再度百年後に行って、古銭屋で今の一万円札を買えばいいという、アイディアを実行した。しかし、古銭が値上がりして、自転車一台分やっと儲かった程度であった。
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