雪山遭難を助けろ[★★]

[初出誌] 『無題』、「小学四年生」19738月号、8頁、56コマ

[単行本]  『雪山遭難を助けろ』、「藤子不二雄ランド ドラえもん短編第6巻」1984119日 初版発行、8頁、56コマ

[大全集] 『雪山遭難を助けろ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 320091028日 初版第1刷発行、8頁、56コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『無題』が『雪山遭難を助けろ』に変更

 

[梗概] 白雪山の遭難者に『どこでもドア』を出して、救い出して欲しいとのび太が熱心に頼んでも、ドラえもんはなかなかクビを縦に振ってくれません。ドラえもんは未来の世界の秘密をやたらもらすわけにいかないと、かなり強硬に拒否していた。

 

  そうこうしているうちに、行方不明者は五日目に入り、無事かどうかといったニュースがテレビから流れていた。

 

 のび太の熱意に、根負けしたドラえもんは「どこでもドア」を出して、白雪山に行くと、すごい強風で、のび太やドラえもんが遭難しそうになった。岩穴に避難していた二人があったかいラーメンを食べたいと話していたので、ドラえもんたちは家に帰り、あったかいラーメンを作って、こっそり二人の前に差し出した。

 

  次の日になると、天候悪化のため捜査が打ち切られたというニュースを、テレビは流していた。早速、「どこでもドア」から、救出に向かうと、猛吹雪の中、遭難した二人は下山を始め出したが、精根尽き果てて、雪の上にバッタリと倒れてしまった。

 

 ドラえもんは『ムユウボウ』を取り出し、この道具を使って、遭難者の二人が寝ながら歩けるようにした。リュックを下ろし、友だちをおんぶし、『ミニ除雪車』に引っ張ってもらいながら、一歩一歩下山した。途中で、おんぶしていた人がくたびれて、動けなくなったので、選手を交代してもらった。

 

二人はなんとか山小屋にたどり着くことができた。テレビでは、「かれがぼくをおぶって助けてくれたのです」、「とんでもない! おぶってくれたのはかれのほうです」とインタビュアーに答えていた。ドラえもんも「ほんとぼくらもあやしまれずにすんだしね」と安堵の気持ちを表していた。

[S0341I0613047308]