バッジどろぼう[★★]

[初出誌] 『無題』、「小学四年生」19737月号、10頁、70コマ

[単行本]  『バッジどろぼう』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第2巻」2005825日 初版第1刷発行、10頁、70コマ

[大全集] 『バッジどろぼう』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 320091028日 初版第1刷発行、10頁、70コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『無題』が『バッジどろぼう』に変更

 

[梗概]  のび太はめずらしく学校の図書館で読書にふけっていたため、家に帰るのが遅くなってしまった。ドラえもんはひみつ道具『おかしのあき箱で作ったカメラ』で、庭の小鳥を写していた。野比家の近くでは、珍しいバッジを空き缶に入れ、空き地に埋めておいたら、盗まれてしまったと男の子が泣いていた。

 

 スネ夫やのび太はこの事件を解決するために、名探偵になって犯人探しをしていた。そこへ、ムクという犬を連れたジャイアンが来て、掘られた穴をかがせると、のび太に向かって、「ワン」とほええたので、いくら否定してものび太が犯人にされてしまった。

 

  正美という子も「のび太くんさっき大あわてで、あき地からとびだした」と証言したので、形勢はますます悪くなった。

 

 のび太はドラえもんにどろぼうの疑いをかけられていると告げた。すると、ドラえもんが窓から写した写真を取り出して、点検するとバッジを掘っている犯人が写っていた。その写真を拡大すると、空き缶を持ったドラえもんであった。

 

 家に帰っても、ドラえもんは泣きながら、自分はどろぼうでないとのび太に訴え続けていた。真犯人を突き止めるため、二人は「タイムマシン」に乗って、現場に向かった。見張りながら、バッジがちゃんと埋まっているどうかを確認するため、ドラえもんが掘り出した。その瞬間をカメラで撮ったことに気付いた。

 

 ドブネズミが出て、ドラえもんが大騒ぎしたので、のび太も一緒に逃げ出した。しばらくすると、ドラえもんは、ムクがカンヅメを掘り出す、決定的瞬間を撮影することに成功した。

 

 この決定的な写真をジャイアンに見せると、「こんな写真いんちきだ。ムクはどろぼうなんかしない!」と断固拒否した。その時、近くのおじさんが「どろぼう!」と叫びながら、「おまえだな、いつもくつをくわえていくのは」と言いながら、ムクを追い掛けていた。

 

  ムクが靴を持っていた場所には、なくなったバッジやしずちゃんのなくしたものなどたくさん発見することになった。

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