温泉旅行[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学四年生」1973年1月号、10頁、63コマ
[単行本] 『温泉旅行』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第6巻」1975年1月1日 初版第1刷発行、10頁、63コマ
[大全集] 『温泉旅行』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 2」2009年8月30日 初版第1刷発行、10頁、63コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『温泉旅行』に変更
[梗概] ドラえもんはひみつ道具『室内旅行機』を使って、海岸を出したり、アフリカのジャングルを出して楽しんでいる。となりの部屋では、パパはママから、「お正月くらい家族そろって温泉旅行に連れて行ってほしい」と強引に頼まれていたので、大変困っていた。
ドラえもんは温泉旅館のフイルムがあったので、「室内旅行機」を使って、家中を大ホテルに変身させている。狭い部屋であったので、動き回るとあちこちで「ガチン」ぶつかることもあったけれども、まるで本物のようであると、パパもママもご満悦であった。
温泉もあまり動き回れないのが不自由であったけれども、一応、気分も味わうことができたので、とてもみんな感激していた。
ママが「自分でごはんをつくるんじゃ旅行の気分がこわれちゃう」というので、電話で天丼を頼むことになった。そして、ビールはママが冷蔵庫から持ち出して、みんなで食事をすることになった。
パパが「あんまりシーンとして感じがでない」というので、ドラえもんは団体客のフィルムをかけたので、「ドヤ ドヤ」と団体客が部屋を間違えて入ってきてしまった。
となりの部屋では宴会が始まり、「わたしのじょうかまち~」といった歌も聞こえてきたので、「感じがでる」とパパは上機嫌であった。カツラをつけて、お化粧をしたドラえもんが宿泊料を払ってくださいと、料金を請求してきたので、パパは「ますます感じがでるう」と思ったが、本当に払う段になると、「あんた、映画じゃないの?」と不満げに支払っている。
料金を徴収したドラえもんはのび太に「ふたりでわけよう」と言いながら部屋を出ているので、パパは「こら、返せ!」と追いかけてきた。
[S0237・A0603・047301]