ターザンパンツ[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『ターザンパンツ』をはくと、力が強くなり、速く走ったり、泳いだりすることが自由自在にできるようになる。さらに、野生動物と仲良くなり、話すことができるようにもなる。

 

【使用目的】 のび太はアフリカにおいて、『桃太郎印のキビダンゴ』なしに動物を家来にするには、どうしたらいいかとドラえもんに相談している。すると、「ターザンパンツ」しかないという結論に達した。

 

【使用結果】 ジャイアンたちはのび太に期待しないで、みんなで奥深いジャングル、人間の来たこともない魔境探検に出かけた。「ターザンパンツ」をはいたのび太もシマウマやサルを相手に動物語の勉強に精を出したが、なかなかうまく話が通じません。

 

 ジャングルの奥の方から、「ドコドコ ドロドロ」と不気味な太鼓の音が鳴り響いてきた。そして、見知らぬ鳥が、「三人の子どもが土人にさらわれた」と鳴きながら飛んでいった。ついに、のび太は動物語を理解できるようになった。

 

のび太はゾウに乗って颯爽と三人を助けに出かけようとしたが、ゾウは食べ過ぎて満足に走れません。ドラえもんの出してくれた『ターザンロープ』を使って、ジャングルの木を次から次へと飛び移って、三人が人食い土人に捕らわれている現場までやって来た。

 

 しずちゃんが大きな料理包丁で料理されそうなシーンを見て、のび太はしっかりツルにつかまり、雄叫びをあげながら飛んでいくと、途中枝にひかかってパンツがスポッと抜け落ちてしまった。

 

  さらに、のび太自身も煮えたぎった釜の湯の中へ「ザバン」と落ちてしまった。一方、しずちゃんの目の前には、ヒラヒラとパンツが落ちてきたので、そのパンツをはいて「きゃ~あ~あ あ~あ~」と叫んだ。

 

 動物たちには、しずちゃんの叫びが「動物たちみんなこい。ターザンといっしょにたたかえ」と聞こえた。ドラえもんがゾウに乗り、ライオン、ゴリラ、ヒョウなどを引き連れて、土人からみんなを無事救い出してくれた。

 

  のび太が「そのパンツかえせっ!」と叫んだが、しずちゃんはツルにつかまって、女ターザンみたいに、かっこよくジャングルの中へ消えてしまった。

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