流れ星ゆうどうがさ[★★]

[初出誌] 『流れ星ゆうどうがさ』、「小学三年生」199012月号、10頁、69コマ

[単行本]  『流れ星ゆうどうがさ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第5巻」2005825日 初版第1刷発行、10頁、69コマ

[大全集] 『流れ星ゆうどうがさ』、「藤子・F・不二雄大全集 22012430日 初版第1刷発行、10頁、69コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] 屋根の上で、のび太は流れ星に願いをかなえてもらうよう、何度頼んでもうまくいきません。みんな手に入れている「新しい電子ゲーム」を頼んでいるのだと、ドラえもんに話すと、笑い出すので、のび太は「ママはぜったい買ってくれないし、こづかいもたまらないし…。星にでもたのむしかないだろ!」と泣いて訴えた。

 

  ドラえもんは笑って悪かったと謝り、ひみつ道具である『流れ星ゆうどうがさ』を出してくれた。この道具を使うと、「流れ星を手もとにおいて、じっくり願いごと」をかなえることができる。

 

 この道具のアンテナをあちこちに向けて星を探し、宇宙空間の小さな星、つまり隕石(流れ星)を引き寄せようとした。流れ星を見つけるとアンテナが「ピー」となるので、誘導ボタンを押し、「パーン」とキャッチすることができた。

 

  かさを点検しても、小さすぎたため途中で燃え尽き、流れ星は見つからなかった。次の星は大きすぎたので、取り消しボタンを押すと、「ゴウ」と帰っていった。のび太は何回も失敗した後に、流れ星をついにキャッチすることができた。

 

 この流れ星に「新しい電子ゲーム」をお願いしていると、「タスケテ…。タスケテ…」という声が聞こえてきたので、ドラえもんに調べてもらうと、『SOSカプセル』からの声であることが判明した。

 

  このカプセルは「ロケットが無人星に落っこちて、通信機の故障などで連絡つかない時、宇宙にばらまかれる」ものである。このカプセルはワープを繰り返し、拾ってくれる人に遭遇するまで、あてもなく広い宇宙空間を彷徨うものである。

 

 早速、のび太は『SOSカプセル』をひみつ道具である『宇宙救命ボート』の「探知ユニット」に挿入して、宇宙に向けて発進させた。すぐに遭難したロケットを発見できたので、遭難者の星に電話して迎えのロケットを要請した。

 

  のび太は帰りに、宇宙人が助けられるまでひとりで楽しんでいたゲーム機をお礼にもらうことができた。お礼にもらった『立体体感電子ゲーム』は、のび太が直接剣で怪獣と戦うというものであり、ジャイアンやスネ夫のゲームとは次元の違う優れものであった。

 

 ジャイアンもスネ夫も「SOSカプセル」がほしくなり、「しし座の方角から流星群がふることがある」ので、このカサでたくさんのカプセルを集めようとした。「ガツン ゴツン ゴツ」とたくさんの流星群がふってきたので、「わあいたいいたい!!」、「止めてくれえ!!」と、二人は屋根の上で大騒ぎしていた。

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