ダルマさんころんだ帽[★★]
[初出誌] 『ダルマさん、ころんだ帽』、「小学三年生」1990年8月号、10頁、79コマ
[単行本] 『ダルマさんころんだ帽』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第10巻」1976年4月25日 初版第1刷発行、10頁、79コマ
[大全集] 『ダルマさんころんだ帽』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 17」2012年2月29日 初版第1刷発行、10頁、79コマ
【初出誌vs.大全集】
「おもしろそうじゃんか。おれが借りてやるぜ」が「おもしろそうじゃんか。おれが貸りてやるぜ」に変更・校正ミス[460(5)]
[梗概] スネ夫は大人気のマンガ『ギャグラくん』を手に入れたと自慢していた。ジャイアンがこの本を強引に借り、授業中に読んでいる時、先生に取り上げられてしまった。
スネ夫がジャイアンから預かっている0点の答案をかあちゃんに見せると脅かしたので、ジャイアンはドラえもんにこのマンガを取り戻してもらうよう、のび太に命令している。
ドラえもんに相談すると、『ダルマさんころんだ帽』を出してくれた。この帽子を被ると、「相手に気づかれずに近よる」ことができる。先生からマンガを取り返そうと、教員室をのぞいていたら、先生に見つかってしまった。
屋根の上で、次の作戦を練っている時、カナリヤが飛んできて鳴き出した。しずちゃんのカナリヤであると思い、しずちゃんを探していると、しずちゃんからママが水をかえる時に逃げ出したとのことであった。しずちゃんはこの帽子を貸りて、カナリアをつかまえることができた。
この帽子を被って、先生の後をつけながら、何とかマンガを取り返そうとしたが、突如ハチに追われて、正体が先生にばれてしまった。先生がジャイアンに道路上で会い、マンガをお母さんに返し、今後こういうことのないようにと話すつもりだと告げると、ジャイアンはそのマンガはスネ夫のものであると言い出した。
のび太がその話をスネ夫にすると、スネ夫は帽子と「タケコプター」を借りて、仕返しのため飛んでいった。
先生が、スネ夫がママの前で取り替えたマンガを取り出すと、マンガには剛田たけしの名前が書いてあり、そして、パラリと落ちた紙は剛田の0点の答案であった。それを見た先生は「剛田のお母さんに厳重に注意しなければ!!」と立腹して帰っていった。
[S1747・E1202・039008]