タイムピストルで”じゃまもの”は消せ [★★]
[初出誌] 『タイムピストルでじゃま物は消せ』、「小学三年生」1990年3月号、10頁、73コマ
[単行本] 『タイムピストルで“じゃまもの”は消せ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第2巻」2005年8月25日 初版第1刷発行、10頁、73コマ
[大全集] 『タイムピストルで“じゃまもの”は消せ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 17」2012年2月29日 初版第1刷発行、10頁、73コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太の年に二、三回大反省する日が来たので、ドラえもんが茶化すと、のび太は「そんないいかげんなことじゃない!!」と反論した。ひとみのかがやきも本物らしいので、ドラえもんは「力をかすから、がんばろう!!」と励ましている。
邪魔しちゃ悪いと、ドラえもんは外に出た。のび太は机の前で、がんばっても、ちっともはかどらない。再度気合いを入れ、ノートといくらにらめっこしても、何も出てきません。頭を冷やし、おやつを食べながら、横になってマンガを読んでいるところへ、ドラえもんが戻ってきた。
しばらくすると、ドラえもんはマンガで読んでいた地獄の使者のような姿で、ひみつ道具『タイムピストル』を持って現れた。マンガを読んでいたのび太がこの銃で、「バキュ バキュ」と撃たれると、マンガもおやつも消えてしまった。
ママがお使いを頼み、しずちゃんが誘いにくると、勉強の邪魔だと言って、この銃で二人を消してしまった。
人間ぐらいの大きな懐中時計を出し、ドラえもんはのび太に「宿題やれ!! 三十分で!!」と命令し、やらないと撃つと脅迫した。三十分で宿題を終えると、マンガとおやつが再び出てきた。このピストルのダイヤルを30秒、3分、30分、3時間、3日間…に合わせると、当たったものを未来に送るというひみつ道具である。
このピストルを借りた、のび太はママやドラえもんをこの銃で撃って、30秒先に送り、再度現れたしずちゃんと一緒にケーキを食べに行った。しずちゃんの家には出木杉も来ていたので、出木杉を30分先に送って、二人でおいしいケーキを食べた。
ドラえもんがのび太を探しに来たので、のび太は「タケコプター」で土管のある広場まで逃げた。
広場では、ジャイアンが買ったばかりのはる夫のマンガを奪おうとしていたので、この銃で撃って、のび太が代わりに読むことになった。スネ夫のラジコン飛行機がうるさいので、この銃で撃って消してしまった。
家に帰るとおいしそうな晩ご飯ができていた。突然、ドラえもんが背後から「タイムピストル返せ!!」と襲ってきたので、「あぶないっ、はなせ!!」ともみ合っているうちに、銃がテーブルの晩ご飯を「バギュ」と撃ってしまった。
三人の座っている食卓の前で、晩ご飯を催促するパパに、カッカしたママは「あと三時間たてば、でてくるそうです!!」と告げている。
[S1719・B0221・049003]