深海潜水艇たった 二百円!![★★]
[初出誌] 『レジャー用深海潜水艇ペーパークラフト』、「小学三年生」1989年12月号、10頁、62コマ
[単行本] 『深海潜水艇たった二百円!!』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第42巻」1991年1月25日 初版第1刷発行、10頁、62コマ
[大全集] 『深海潜水艇たった二百円!!』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 17」2012年2月29日 初版第1刷発行、10頁、62コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『レジャー用深海潜水艇ペーパークラフト』が『深海潜水艇たった二百円!!』に変更
「では、深海めざして潜航!!」が「では深海めざして出発!!」に変更[289(2)]
[梗概] 未来デパートから宣伝用の郵便が「デーン」と野比家に届いた。新製品深海潜水艇のカタログであり、デラックスタイプは十一万三十三円。一番やすいふきゅう型五万十五円もするので、とうてい手の出るような製品ではなかった。
のび太がカタログのおしまいのページを読んでいたら二百円の製品が出ていた。これはペーパークラフトで、深海探検の気分だけを味わうものであると、ドラえもんから説明された。
のび太が「気分だけでいいからあじわいたい!!」と注文すると、あっという間の「ドサ」と注文品が届いた。完成すると、ドラえもんはスモールライトで小さくして、学校のうら山に運んだ。
もとのサイズにもどして、ふたりが乗り込むと、中はけっこうひろくて、深海を目指して出発すると、どうみても本当の海底としかみえないようなすばらしさであった。『幻視フィルター』をはずすと、やっぱりうら山の林ということになった。「ゴボ ゴボ」と深海にもぐると、まっかなクラゲにみえたのは、フィルターをはずすと風船であった。
のび太が操縦を始めると、海底に町の遺跡がみえたので、岩石の中を突き抜けて進むことのできるボタンを押してみた。目の前に人魚が現れ、「水の中で水に飛び込んでる。じつにめずらしい」光景であった。水をぶっかけられ、おこりっぽい人魚であったので逃げることにした。
広場ではジャイアンとスネ夫らしい魚が二匹泳いでいた。近づいて窓から「べー!!」とからかうと、石を「ガツン ガツン ズボ ズボ」とぶつけられ、潜水艇はコントロールを失い、「フラ フラ」と潜航し、海底火山の火口に「ズシン」と墜落してしまった。
「潜水艇に火がついた!! 脱出!!」と大騒ぎし、「なにが深海の探検の気分だ!! そうじゅうがまずかったからだ!!」とたき火のそばでけんかしていると、ジャイアンとスネ夫から「おれたちのらなくてよかったなあ」と言われてしまった。
[S1730・A4210・038912]