そのときどこにいた[★★]
[初出誌] 『そのときどこにいた』、「小学三年生」1989年7月号、10頁、78コマ
[単行本] 『そのときどこにいた』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第3巻」2005年8月25日 初版第1刷発行、10頁、78コマ
[大全集] 『そのときどこにいた』、「藤子・F・不二雄大全集 2」2012年4月30日 初版第1刷発行、10頁、78コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] 今日は日曜でいい天気であった。こんないい日は何かいいことありそうな予感がしたので、のび太はしずちゃんとボール遊びでもしようと家でボールを「ポン ポン」ついていたら、テーブルのインクに当たり、家計簿がインクで汚れてしまった。
パパが重要な書類をなくしてしまい、月曜日の会議に間に合わないと、ママに深刻そうに話していたので、ママに謝る時間を見つけることができなかった。
「今日は悪い日だ~」と泣き叫びながら、ドラえもんに相談すると、ひみつ道具『そのときどこにいた』という機械を出してくれた。この機械を使うと、「ある物が、ある時間、どこにあったかを調べる」ことができる。この機械を十五分前にセットすると、こぼれたインキも瓶に、家計簿もきれいな状態に戻っていた。
しずちゃんがカナリヤが逃げたと大騒ぎしていたので、この道具を使ってカナリヤをカゴに戻すことができた。帰り道、迷子が道路で泣いていたが、家のことを聞いても小さいため、要領を得ません。
そこで「時間逆行連続サーチモード」にこの道具を切り替えて、その迷子に来た道を逆にたどらせた。時間がかかりそうであったので、三倍速に変えて、しばらくすると、「ようちゃん!!」と呼ぶ、ママの声を聞いて、迷子は無事に帰ることができた。
パパとママは交番に届けたり、帰り道を探したりしたけれども、重要書類は見つかりません。この書類がないと会社をクビになると、話していたので、のび太はパパの靴を「時間逆行連続サーチモード」にして、昨晩パパの歩いた道を詳しく追跡した。
のび太のパパは酔ってフラフラ歩いたり、ひっくり返ったり、犬に追い掛けられたり、ラーメンを立ち止まって食べたりしていた。そして、ラーメン屋台の横にあったゴミバケツの上でパパの重要書類を発見することができた。
パパは「ありがとう!! おこづかいふやしてやろう」、ママも「お夕食はなんでも好きなものつくってあげる」と大感激の様子であった。ドラえもんからも「やっぱりきょうは、いい日だったね」と念を押された。
[S1725・B0305・038907]