セルフアラーム[★★]

[初出誌] 『セルフアラーム』、「小学三年生」19895月号、10頁、75コマ

[単行本]  セルフアラーム』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第6巻」2014126日 初版第1刷発行、10頁、75コマ

[大全集] 『セルフアラーム』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 172012229日 初版第1刷発行、10頁、75コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] 猛烈に眠くて、家に帰ったら昼寝をしようと考えていたら、ジャイアンからは野球、しずちゃんからはクッキーを食べにこないかと誘われた。のび太はジャイアンには「むり」、しずちゃんには「いく!!」と返事している。しずちゃんには四時に誘われたので、それまで昼寝して、ドラえもんに起こしてもらおうと思った。

 

 しかし、ドラえもんから「一度ねたらさいご、たたいてもつねってもおきない」と言われたが、強引に頼むと、『セルフアラーム』を出してくれた。この道具は自分を目覚ましにする薬で、350分に合わせると、大きな薬三個、小さな薬五個飲まなければならなかった。

 

 実験のため、10時半に宿題開始、12時にジョギングするために必要な薬を飲んだ。時間を進めるため、お腹に『タイムふろしき』を掛けて寝た。

 

  時間が来ると、のび太は先生そっくりの声で「こらっ、のび太!!」と叫んで、自ら目を覚ました。ジョッギングの時間が来ると、足が勝手に「タッタッタッ…」と動いて、知らせてくれた。

 

 ドラえもんも、セットしたアラームに知らせてもらって、ミーちゃんとのデートに出かけている。

 

  のび太のママにも首に「タイムふろしき」を巻いてもらって、今晩見たい、すっごく泣けるテレビ洋画劇場『愛と哀しみの苦しみと悩み』の時間に、アラームをセットして、実験してもらった。ママもその時間になると、大粒の涙を流しながら、「ワー!!」と泣き出した。

 

 350分にアラームをセットして、寝ようとしたが眠れなかったので、時間をつぶすため、広場で野球をすることに決めた。ジャイアンにしごかれ、へとへとになっている時、アラームが「クッキーやけたわよー」と知らせてくれた。

 

 野球を抜け出し、しずちゃんのところへ行く途中、ママから、「あと20分したらガスを止めて」と頼まれた。20分も遅れたら、クッキーが無くなると思い、アラームを今から20分後にセットした。アラームが鳴ったら、ガスを止めに帰ればいいと考えていると、ジャイアンやスネ夫も一緒について来てしまった。

 

 しずちゃんの家には、出木杉くんも来ていた。みんなでクッキーを食べようとしたら、のび太が「ブッ ブッ ブッ」、最後に「ボボム」という強烈なオナラをしたので大混乱になった。のび太はお尻を押さえ、「そうだ! ガスを止めに行く時間だった!!」と言いながら、席を立っている。

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